JTBの「地球いきいきプロジェクト」、16年度は全国54カ所で展開 |
JTBは、歴史や文化、観光素材に触れる機会を盛り込んだ環境保全活動「JTB地球いきいきプロジェクト」を実施している。2016年度は日本全国54カ所、アメリカや中国など世界11地域で展開する予定だ。
豊かな自然が育む生物の多様性や、地域に根付く歴史・伝統文化は、ツーリズム産業を支える大切な資源で、それらの維持、保全は企業としての責務と考えるJTB。同プロジェクトのプログラムは、活動の起点である観光地の清掃だけでなく、植樹や伐採、収穫作業に加え、地産地消のランチや、地域の自然、歴史、文化と触れ合う内容を盛り込み、生物多様性の大切さを学び、感じる活動となっている。
お客や地域の関係者、NPOなどの関係団体、JTBグループの社員が一緒になって活動することが大きな特徴。地域の人々と交流することで、参加者がその地域の人や自然、文化に愛着を持てる仕組みにしている。
今後は、8月27日に鳥取県日南町で「日南町の森林で環境保全活動に取り組み トマト収穫と寄木細工作りを体験」、9月4日に静岡県・井田地区で「JTB地球いきいきプロジェクト2016in井田」などのプログラムを実施する予定。 |
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ツアー・コンダクター表彰、グランプリはJ&Jヒューマンの清水氏に |
日本添乗サービス協会(TCSA、山田隆英会長)は15日、顕著な功績があった添乗員(ツアーコンダクター)を讃える第11回「ツアーコンダクター・オブ・ザ・イヤー」の受賞者を発表した。若者に添乗員という仕事の魅力をアピールしたJ&Jヒューマンソリューションズの清水大徳さんがグランプリ(国土交通大臣賞)に選ばれている。
ツアーコンダクターオブザイヤーは、日頃裏方に徹しているプロの添乗員に光を当てモチベーションアップを図ることを目的とした職業表彰。早稲田大学名誉教授で東日本国際大学学長、エジプト考古学者の吉村作治氏を委員長とする選考委員会が受賞者を決定した。
清水さんは大学の観光部や高校での講演を3年間続けており、それを聞いて、旅行業界の門を叩いた学生も少なくないという。ツアー客からのアンケート評価もほとんどが満点の人気添乗員。
準グランプリ(観光庁長官賞)はANAセールスの久野明美さん。添乗歴20年のベテランで、2015年に添乗した全てのツアーのアンケート評価が満点だった。委員長賞にTEIの吉見梓さん、会長賞に読売旅行の山本慎さんが選ばれた。
TCSAは、東京ビッグサイトで開かれる世界最大級 旅の祭典「ツーリズムEXPOジャパン」の9月23日に、ツアーコンダクター・オブ・ザ・イヤーの表彰式と、添乗業界に関心のある学生を対象にした「職業フェア」を実施する。職業フェアでは、受賞者によるパネルディスカッション「プロフェッショナルが語る添乗の楽しさ・面白さ」や抽選会を行う予定。
【優秀賞】
土井敏央(J&Jヒューマンソリューションズ)▽太山久美子(同)▽水谷留美子(ジャッツ)船津洋(読売旅行)▽齋木勝久(JTBワールドバケーションズ)
【奨励賞】
穴吹彰子(ツーリストエキスパーツ)▽伊藤地香(同)▽村越美智子(同)▽太田保代(同)▽黒澤雅美(同)▽芹沢夕子(旅行綜研)▽山田早苗(J&Jヒューマンソリューションズ)▽寺門大輔(JTBワールドバケーションズ)▽浜田勝(トップ・スタッフ)▽岩田さおり(同) 以上、敬称略 |
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主要旅行業50社5月実績 |
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観光庁が3日に発表した5月の主要旅行業50社の取り扱い状況(速報)は、総取扱額が前年同月比7.6%減の4297億864万円だった。
内訳は国内旅行が7.0%減の2684億9067万円、海外旅行は10.9%減の1432億1886万円、外国人旅行が15.6%増の179億9912万円だった。
国内旅行は北海道、東北方面が好調だったが、ゴールデンウイーク(GW)が長期休暇を取りづらい日並びだったことや、熊本地震の影響により減少。海外旅行はGWの日並び、国際情勢への不安などから需要が落ち込み、低調に。外国人旅行は引き続き東アジア、東南アジアが好調だった。
取扱額の合計が前年を超えたのは49社中9社。国内旅行48社中14社、海外旅行は48社中9社、外国人旅行は35社中23社だった。
募集型企画旅行の総取扱額は、前年同月比13.2%減の1162億1349万円。内訳は国内旅行が13.3%減の728億7382万円、海外旅行が13.4%減の426億2402万円、外国人旅行が10.9%増の7億1565万円。
募集型企画旅行の取扱人数は同12.6%減の275万595人。内訳は、国内旅行が13.4%減の249万2607人、海外旅行は8.2%減の21万402人、外国人旅行は24.2%増の4万7586人。
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