にっぽんの温泉100選 | 人気温泉旅館ホテル250選 | 5つ星の宿 | 部門別100選 | 宿のパンフ | ベストセレクション | 宿の必需品 | 観光経済の本

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
  アーカイブ
→ PR
→ 宿の必需品
目次
→ 観光業界人インタビュー
→ このひと
→ いらっしゃいませ!
→ 最新宿泊&施設情報
→ 特集
→ データ
→ 注目トピックス
→ 2016年のニュース
→ 2016年の写真ニュース
→ 2015年のニュース
→ 2015年の写真ニュース
→ 2014年のニュース
→ 2014年の写真ニュース
→ 2013年のニュース
→ 2013年の写真ニュース
→ 2012年のニュース
→ 2012年の写真ニュース
→ 2011年のニュース
→ 2011年の写真ニュース
→ 2010年のニュース
→ 2010年の写真ニュース
→ 2009年のニュース
→ 2009年の写真ニュース
→ 2008年のニュース
→ 2008年の写真ニュース
→ 2007年のニュース
→ 2007年の写真ニュース
→ 2006年のニュース
→ 2005年のニュース
→ 2004年のニュース

 

インバウンド ■第2859号《2016年9月3日(土)発行》    
 

立教大観光ADRセンター、インバンドテーマにセミナー
インバウンドを取り巻く二つのテーマを取り上げた公開シンポジウム

 立教大学観光ADRセンター主催の公開シンポジウム「インバウンド新時代 課題と展望」が8月25日、東京の同大学池袋キャンパスで開かれた。インバウンドの急増とともにクローズアップされる民泊とランドオペレーターの二つの問題について、同大学の研究者らが言及。民泊については「旅館・ホテルの法規制との整合性を考える必要がある」、ランドオペレーターについては「旅行業登録の対象外としていることに疑問を感じる」とそれぞれ述べた。

 民泊問題について講演した立教大学法学部特任准教授の薬師丸正二郎氏は、「大都市部での宿泊需給の逼迫(ひっぱく)状況への対応」「空き家の有効活用」「GDP600兆円目標達成」「規制緩和」など、民泊が推進されている背景を解説。

 民家の宿泊サービス提供を一定の条件下で認める「民泊新法」の法案提出が次期臨時国会で見込まれる現在の状況を説明した。

 薬師丸氏は、民泊推進の要因の一つとされる宿泊需給の逼迫について、「本当に客室が足りないのか」と疑問を呈した。観光庁が公表する宿泊施設タイプ別客室稼働率で、東京都のシティホテルとビジネスホテルは昨年から今年にかけてほとんどの月で80%を超えているものの、旅館は50〜60%台にとどまっている。

 京都府、大阪府も同様に、旅館はそれぞれ30〜40%台、40〜50%台と、ホテルに比べて低い水準だ。

 薬師丸氏は「大都市にも使える施設はまだたくさんある。(民泊の増加は)既存の施設に悪影響を及ぼしかねない」と指摘。

 薬師丸氏は、厚生労働省が公表する旅館数の推移にも言及。2007年の5万2295軒から2014年は4万1899軒と激減している状況を示し、「(民泊により)既存の宿泊施設がさらに激しく減るだろう」と危惧した。

 今後の課題として薬師丸氏は「利害関係者相互の利益調整を図ることが不可欠。住宅提供者、宿泊者、仲介業者、既存業者(旅館・ホテル)、近隣住民等、指摘されているさまざまな問題点について、誰にリスクを負担させるべきか、整理する必要がある」「既存の宿泊業者の法規制との整合性を考える必要がある」などと強調した。ただ、旅館・ホテルに関しては「(旅館業法、建築基準法、消防法などの)規制自体がそもそも必要なのか。訴えるチャンスでもある」とも指摘した。


◇     ◇     ◇     ◇     ◇

 ランドオペレーター問題は弁護士で立教大学兼任講師の小池修司氏が講演した。

 小池氏は旅行業に該当せず、登録義務もないランドオペレーターについて、「実態が把握されていない」と指摘。

 無登録ランドオペレーターの問題点として「違法な白バスや無資格ガイドの利用、免税店での買い物強要で観光客からの苦情が増加。顧客満足度の低下を招く事態になっている」「無登録オペレーターが手配した訪日観光客の場合、国内における所在把握、大地震やテロが発生した際の情報伝達が困難で、訪日観光客に日本滞在中の安全・安心をアピールできない」などを挙げた。

 日本旅行業協会(JATA)がツアーオペレーターの品質認証制度を導入し、品質向上の取り組みを進めているが、未認証の事業者も業務を行えるため、「悪質業者の排除には限界がある」とした。

 小池氏は「ランドオペレーターを旅行業登録の対象外としていることがそもそも疑問だ」と指摘。「観光立国を標榜(ひょうぼう)するわが国としては、オペレーターの品質を保つ法整備が求められる」とした。政府が今年3月策定した「明日の日本を支える観光ビジョン」でランドオペレーターの登録制度に言及していることには期待感を示した。


◇     ◇     ◇     ◇     ◇

 シンポでは「インバウンド新時代〜問題提議〜」と題して立教大学観光学部教授の橋本俊哉氏、「観光立国への課題」と題して立教大学観光学部教授・観光研究所長の東徹氏が講演。東氏のゼミ学生が「訪日中国人観光客の動向」をレポートした。



横浜商大が訪日ビジネスでeラーニング講座
講座のパンフレット

 横浜商科大学は、パソコン(PC)やスマートフォン(スマホ)で学べる無料公開講座「社会人学び直しとしてのインバウンド観光・MICEビジネス講座」の受講生を募集している。

 文部科学省からの委託事業「地域インバウンド対応のための観光ビジネスフロンティア人材育成事業」で、昨年度に制作、実施した同eラーニング教材が好評だったことから、再度無料で公開するもの。

 同講座は、国の成長分野として期待される観光ビジネス分野で活躍したいと考える社会人のための学び直しプログラムとして作成。社会人に限らず、主婦や学生も対象としている。

 合計50講座で「観光ビジネス基礎編(約2時間30分)」「観光ビジネスフロンティア編(約3時間)」「インバウンド編(約4時間)」「MICE編(約4時間30分)」の4部構成。

 受講期間は9月1日から10月31日まで。修了者を「観光ビジネスエキスパート」に認定し、「終了証」を発行する。受講料は無料。

 申し込みは電子メールで受け付けている。メールの件名を「eラーニング受講申し込み」とし、(1)氏名(2)フリガナ(3)所属(4)メールアドレス(5)電話番号(6)(終了証を希望する場合)住所―を記載の上、メールアドレス2016-cs@shodai.ac.jpmまで。





▲ページトップへ
週刊 観光経済新聞
観光業界トップメディア
観光に専門特化
観光立国を推進
JAPAN Endless Discovery
個人情報著作権等ご購読広告掲載お問い合わせ

写真、見出し、記事など全てのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます。著作権・著作隣接権は観光経済新聞社に帰属します。
Copyright (c) 1999ー2017 Kankokeizai News Corporation
All Rights Reserved