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インバウンド ■第2860号《2016年9月10日(土)発行》    
 

国際観光文化交流協会などが下呂でインバウンドフォーラム開催
有識者による講演

 国際観光文化交流協会(藤野公孝会長)と下呂温泉旅館協同組合(瀧多賀男理事長)、下呂温泉観光協会(瀧康洋会長)、下呂商工会(中川正之会長)は2日、「国際観光文化フォーラムin下呂」を岐阜県下呂温泉の水明館で開いた。県内外の観光関係者約300人が参加した。

 全国生活衛生営業指導センターの小宮山健彦専務理事も来賓として出席。全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会(全旅連)の佐藤勘三郎会長代行(秋保温泉・伝承千年の宿佐勘社長)、大木正治副会長(道後温泉・ホテル葛城社長)、草津温泉観光協会の中澤敬会長も駆けつけた。

 テーマは「日本の伝統文化を背景としたインバウンド戦略について女性の目線による『真のおもてなし』を考える」。料理研究家の藤野真紀子さんが「誰もが楽しめるバリアフリー観光」について講演したほか、女性活躍推進コンサルタントの響城れいさんが「おもてなしの心を育てるキレイの習慣」について、オフィスグランツ代表の井原恵津子さんが「おもてなしの心を育む人育ての極意」についてそれぞれ講演した。司会進行は、柴田書店「月刊ホテル旅館」編集長の武田真理子さんが務めた。

 また、国土交通省中部運輸局の鈴木昭久局長が「中部・北陸におけるインバウンド〜昇龍道〜について」と題して基調講演を行った。

 筑前琵琶奏者の田中旭泉師範による演奏、竹原歌舞伎保存会による演奏と日本舞踊など、地元で継承されている伝統文化も披露された。

 国際観光文化フォーラムの開催は今年で4回目。昨年は群馬県の草津温泉で開かれた。



九州観光推進機構など、外国人客対象にドライブキャンペーン
 九州観光推進機構、九州7県などは、外国人個人旅行者を対象にした「九州ドライブキャンペーン」を1日にスタートさせた。今年で3年目を迎えた事業で、NEXCO西日本が外国人向けに販売する、九州の高速道路が一定額で乗り放題となる「九州エクスプレスウェイ・パス」をPRし、誘客を強化する。レンタカー会社の協力店舗も昨年度から拡大した。キャンペーンの期間は12月25日まで。

 主催は同機構、九州7県と、国土交通省九州運輸局、北九州市、福岡市、熊本市。

 NEXCO西日本が販売するパスは、指定のレンタカー会社を利用してETCで走行する自動車が対象。利用期間(2〜10日間)別に9種のパスを3500〜1万1500円で販売する。過去2年は秋季に期間限定で販売したが、今年からは通年販売する。レンタカーの協力店舗は昨年度の116店舗から165店舗に拡大した。

 昨年度は、キャンペーンの結果、期間中1日当たりの外国人によるレンタカーの利用件数が前年度比で約2.2倍の67.6件となった。利用者が多かった国・地域は韓国、香港、利用日数の長さが目立ったのはシンガポールだった。

 今年度は昨年度の利用状況を踏まえて市場別に外国語ウェブサイトやSNSで情報発信するほか、ドライブ旅行セミナーを海外で開催したり、海外の旅行会社を視察に招請したりする。パスの利用者には、九州観光の最新情報や特典を掲載した冊子を配布する。





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