JNTO、東南アジアの歌手を東北に招請 |
日本政府観光局(JNTO)は、東北観光推進機構などと連携し、東南アジア6カ国から著名な歌手を招請し、東北6県でミュージックビデオを撮影する事業を行う。東北に外国人旅行者を呼び込む「東北デスティネーション・キャンペーン」の一環。映像は動画投稿サイト「ユーチューブ」などで公開し、各国の若年層を中心として、東北の認知度、東北への訪問意欲を高めたい考えだ。
岩手県には、フィリピンの人気男性歌手、サム・コンセプションさんを招請。同県は東北の中でもフィリンピンの旅行者が多く、宮古市はベンゲット州ラ・トリニダッド市と姉妹都市。フィリピンではドラマ「あまちゃん」も放送された。
宮城県で撮影するのはインドネシアの国民的男性歌手、アフガンさん。気仙沼市にはインドネシア人の技能実習生が多いほか、16年3月に同市で行われた東日本大震災追悼式典にスマトラ沖地震で津波被害を受けたアチェ州の知事が出席した。
福島県には、ベトナムの人気アイドル女性歌手、ドン・ニーさんを招請する。同県は、ベトナムからのチャーター便の運航実績が東北で最多で、現地に窓口を設置するなどベトナムからの誘客を強化している。
この他、マレーシアの元ミスワールド代表で人気歌手のスー・ウィンチーさんを青森県に招請。日本で幼少期を過ごしたメンバーが在籍するタイのロックバンド、インスティンクトを秋田県に、また、マレーシアやオーストラリアでも人気が高いシンガポールの歌手、ジェントル・ボーンズさんを山形県に招請する。
撮影は10月から来年2月にかけて行われる予定。JNTOではミュージックビデオの公開に合わせ、外国語ウェブサイトで撮影地の情報などを紹介し誘客につなげる。 |
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