長野県白馬村が国際競技大会を誘致、訪日客拡大へブランド化 |
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太田代表理事(右)とFWTマネジメントSAのグループCEO、ニコラ・ハレウッズ氏 |
長野県の白馬村観光局は9月28日、東京都内で記者会見し、世界で最も権威あるフリーライドスキー・スノーボードの国際競技大会である「フリーライドワールドツアー(FWT)」の予選大会を2017年1月13~18日に開催すると発表した。同大会の誘致をきっかけに白馬のブランド力を強化し、訪日客の拡大につなげる。
フリーライドスキー・スノーボードとは、タイムを取らず、スタートからゴールまで好きなコースを滑りながらジャンプや回転などの技を競うスポーツ。
FWTは1996年にスイスで第1回大会が行われ、ファンの増加とともに拡大。現在では世界で唯一の世界ツアーが行われる大会となっている。FWTの開催には平均斜度約40度、高低差400メートル以上の斜面が必要で、起伏に富んだコースと良質な雪に恵まれる白馬村がアジアで初めて会場として選ばれた。
白馬村で開催される予選大会には世界各国からランキング上位の選手約40人が出場。ゲスト選手としてトップクラスの選手約10人を招待する。
会見で白馬村観光局の太田文敏代表理事は「同大会をきっかけに白馬を世界一流のリゾートにアップグレードし、外国人誘致、地元経済の活性化で先進的な取り組みをしていきたい」と意気込みを語った。
また、バックカントリーと呼ばれる山岳エリアで楽しむスキー、スノーボードについても白馬から安全を啓蒙したい考えを述べた。
白馬村を訪れる外国人スキー観光客は、欧米、オーストラリアを中心に過去3年で2倍以上に増加している。今後は2018年の平昌、22年の北京と2大会連続で行われる冬季五輪を控え、アジア域内のウインタースポーツ人口が増えることが見込まれており、特に中国が有望な市場と見られている。
大会にはマスターカードがスポンサーとして参加。白馬村の決済環境の充実に取り組み、国際的な観光地としてキャッシュレス化を推進する。 |
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JNTOが米国で訪日観光セミナー、首相や著名人出席 |
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安倍首相やトークショーに参加した著名人ら(写真提供・JNTO) |
日本政府観光局(JNTO)は9月19日、米国ニューヨークで開かれた国連総会に合わせ、「訪日観光セミナー」を観光庁とともに開催した。米国のメディアや旅行業界関係者ら約160人が来場。著名人が日本の魅力を紹介するとともに、安倍晋三首相が出席して訪日旅行を呼びかけた。
国連総会に合わせた訪日観光セミナーは2年連続の開催。昨年に続き訪米中の安倍首相が出席した。
安倍首相は「2020年(オリンピック・パラリンピック)東京大会を機に世界の人々と多様な交流を育み、信頼と共感、友好と平和をより強固なものにしたい」「日本は今、北海道から沖縄まで、さらに国を挙げておもてなしの体制を整えている」とあいさつ。東北地方など日本各地の魅力を紹介し、米国からのさらなる訪日を呼びけた。
日本の魅力を発信するトークショーには、人気音楽グループ、X JAPANのYOSHIKIさん、リオデジャネイロ・オリンピックでメダルを獲得したレスリング選手の伊調馨さん、卓球選手の石川佳純さん、日米両国でプロ野球の監督を務めたボビー・バレンタインさんが登壇した。
JNTOは最新の訪日観光情報を提供。ニューヨーク・タイムズスクエアの大型ビジョンでは、訪日観光のPR映像を放映した。 |
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