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 ■観光業界人インタビュー 第2476号≪2008年7月19日(土)発行≫掲載
「検定」の内容を見直し
評議員制度設け改革を


世界遺産アカデミー理事長
金子家治氏

──理事長のお話はいつごろあったのでしょう。
「トップツアーを退任した後、3月末にJATAの新町光示会長(当時)から打診があった。大学の先生をやりながら気楽に過ごそう(笑)と思っていた矢先だ。6月9日の理事会で正式に就任した」

──世界遺産アカデミーはもともとクラブツーリズム(CT)が立ち上げましたが、現在、CTはどう関わっているのですか。
「アカデミー設立時に3千万円出資しているが、NPO法人の性格上出資はあり得ない。監査が入ると当然問題になる。このため出資金はCTに返したが、法人会員として改めて寄付をいただくことで合意している。財務内容は非常に厳しく、私自身ボランティアだ(笑)」

──財務内容の改善が急務ですね。
「長い間旅行会社に籍を置き、人脈もそれなりにある。JTBの田川社長はじめいろいろな方にお会いして、協力をお願いしているところだ。世界遺産は旅行会社にとってもセールスポイントとなる。アカデミーがお役に立つことを訴え、会員を増やしていきたい」

──アカデミーといえば「世界遺産検定」がありますが、内容を見直すようですね。
「これまでは上級(マイスター)、中級(プラチナ、ゴールド)、初級(シルバー、ブロンズ)に分け、合格正答率によるレベル認定を行っていたが、今後は分かりやすい『級』制度に変更する。それぞれの級は小学校高学年〜中学校レベル、高校レベルという具合に難易度を分け、1〜4級までと、マイスター(大学院入試および大学院修士レベル)で構成されている。これまでの認定結果も生かせるよう、今年の検定から3年間にわたり段階的に制度を変更していく」

「先ごろトラベルカウンセラー制度推進協議会(JATA、ANTA、添乗サービス協会)が旅行業界のプロフェッショナル資格、世界遺産スペシャリスト認定制度を新設したが、この検定がスペシャリストの認定要件として採用された」

──今年度のスケジュールは。
「検定日は9月28日で、昨年までの8会場(札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、神戸、広島、福岡)に横浜、熊本の2カ所を新たに追加する。6月2日から申し込みを受け付けており、現在、約1200人の申し込みがある。一番下は中学生だがやはり中高年が多い。受検料の一部はアカデミーを通じてユネスコ世界遺産センターに世界遺産保全活動基金として寄付されることを付け加えておきたい」

──アカデミーの認知度向上も課題ですね。
「そう、存在意義を大いにアピールしなければならない。千代田区に高齢者センターがあり、ここで世界遺産の講座を実施、アカデミーの講師を派遣した。初回は200人近い人が集まり、今後定期的に開講することが決まった。文京区も関心を示している。地方自治体との連携についても積極的に行う。奈良県は2010年に『平城遷都1300年祭』を実施するが、アカデミーとしてマイスターを派遣する話が進んでいる。栃木県の『足利学校』からも同様の話がある。ここで得た情報を旅行会社に提供するのも我々の役割だ。いずれにしても、日本に14ある世界遺産を有効に活用していただくため、少しでもお役にたちたいと思う」

「最近、観光系の学部・学科を設ける大学が増えているが、ここにアプローチしていく。検定への参加、世界遺産をカリキュラムに入れてもらえないかなどだ。とにかくアカデミーを知っていただくこと。ここに力を注ぎたい」

──従来の運営ではだめだということですか。
「間口を広げるというか、大学や地方自治体なども視野に入れていかなければ発展は望めない。また、文部科学省や環境省、日本ユネスコ協会など関係各機関との連携も深め、これまでのアカデミーとは違うんだということを訴え、理解を求めていくことが必要だ」

──組織の見直しは考えていますか。
「理事会とは別に評議員制度を作る。そのため定款も変更した。評議員については旅行会社や学校、地方自治体などを念頭に置いている。理事会に物申す組織にしたいと思う。9月までに人選を終え、スタートしたい。改革には痛みが伴うが、従来のままでは存在意義はない。とにかく実績を積むこと。信頼されるアカデミーにすることが私にかせられた仕事だ」

【プロフィール】
かねこ・いえはる
1967年日本大学商卒、同年東急観光(現トップツアー)入社。00年、取締役、04年代表取締役社長就任。06年取締役会長に就く。08年1月に会長、3月に取締役を退き、4月より現職。63歳。


【聞き手・内井高弘】
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