──ホテル経営にとって大切なことは何か。
「『哲学』だ。最初に働いたホテルのレストラン・マネージャーが素晴らしい方で、多くを学んだ。彼は、お金のためだけに働くのではなく、常に『エクセレンス(卓越性)』を追求していた。ゲストを紳士淑女としてもてなし、ゲストの方も彼に敬意を払っていた。ここから『エクセレンスを追求する仕事は尊敬され、そういう仕事をする人も尊敬される』という私の哲学が生まれた。リッツ・カールトンの全スタッフが常に携行する『サービス品質の全体最適化のためのルール』には、『クレド(信条)』『従業員ヘの約束』『サービスの3ステップ』と共に『紳士淑女にサービスする私たちも紳士淑女です(We are Ladies and Gentlemen serving Ladies and Gentlemen.)』と記してある」