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観光業界人インタビュー 第2650号≪2012年3月31日(土)発行≫掲載
学界、業界、行政と連携重視
日本学生観光連盟代表
藤野 里帆氏
──日本学生観光連盟(学観連)とはどんな組織か。
「観光を学ぶ大学生による学生組織で、現在全国24大学から341人が参加している。学生の活力と柔軟なアイデアから新たな観光の可能性を切り開き、現代社会の観光に貢献する活動を行うことを目標に掲げ、09年に発足した。会員が所属する大学は立教、横浜商科、桜美林、川村学園女子、帝京、文教、東海、淑徳、玉川、高崎商科、相模女子、富山国際、流通経済、杏林、共栄、跡見学園女子、関東学院、和歌山、愛知東邦、中京、日本、甲南、明治、早稲田となっている」
「本部は横浜商科大学商学部貿易・観光学科、宍戸学准教授の研究室内。顧問は宍戸准教授と桜美林大学の鈴木勝教授にお願いしている」
──メンバーは何を目的に加盟、活動しているのか。
「基本理念は『観光の発展に貢献する』ということ。それを(1)実際のフィールドを通じての学び(2)観光学界・観光業界・行政との連携(3)学生同士のネットワーク構築(4)次の世代への情報発信──を通じて行う」
──4代目の代表に就任した。
「初代の入江麻衣子先輩(立教)、2代目小幡沙織先輩(帝京)、3代目高橋竜先輩(帝京)から代表のバトンを受け継いだ。発足時は15大学、118人だったが、3倍弱の規模にまで大きくなった。先輩方がこれまで培ってきた活動内容をしっかりと継承、充実させていきたい。また各活動への参加率を上げる工夫と努力もしていかなければならないと思っている」
──観光業界の団体がサポーターとして学観連の活動を応援し、企業とのプロジェクト連携も行っている。
「日本観光振興協会、全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会青年部、日本旅行業協会(JATA)、日本アセアンセンター、在日外国政府観光局協議会(ANTOR—JAPAN)、JTB法人東京の皆さまから活動をご支援いただいている」
──具体的な活動内容は。
「11年度の活動実績を例に挙げると、『JTB法人東京×学観連共同プロジェクト・震災後における旅を基軸とした新ビジネス(5〜12月)』『横浜フィールドワーク・食の観点から横浜の魅力を発信する(6月)』『進学フェア2011・高校生向け進路イベントへの参加協力(7月)』『全旅連青年部若旦那・若女将密着体験(9月)』『JATA旅博2011への参加協力(9月)』『講演会・観光業界を担う学生に期待すること〜震災からの観光業再生に向けて(11月)』『産学連携オープンセミナー・日本観光振興協会と学観連の共催(2月)』『学観連総会・学生討論会、日本観光ホスピタリティ教育学会と同時開催(3月)』を実施した。12年度も同程度かそれ以上の活動を計画している」
「学観連公式サイト(
http://gakukanren.web.fc2.com/
)、学観連ブログ(
http://ameblo.jp/gakukanren/
)、学観連フェイスブックページ(
https://www.facebook.com/gakukanren
)を使った情報発信も行っている」
【ふじの・りほ】
立教大学観光学部観光学科2年生(12年4月から3年生)。千葉県立幕張総合高等学校出身。所属ゼミは安島博幸(観光学部教授、工学博士)ゼミ。20歳。
【聞き手・江口英一】
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