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■いらっしゃいませ! 第2521号≪2009年7月4日(土)発行≫掲載
第541回「よその旅館ホテル」
湯本ホテル(秋田県・男鹿温泉)
大渕英悦さん
──宿の特徴を教えてください。
「お湯の量が豊富なこと。非常に大きな大浴場を備えていて、男女合わせて24トンの湯量。泳げるぐらい。男鹿温泉で宿の規模は一番小さいのですが、湯量は一番多いです」
──料理はどういったものを出していますか。
「季節、季節の旬の素材を使うようにしています。今の時期なら、裏に竹林があるので、そこで採ったタケノコだとか、魚では鯛です」
──この頃の宿泊客の傾向は。
「安い湯治プランを設定していて、このプランで泊まりにくるお客さまが増えています。安くてもいいから泊まりたいというニーズがあるのでしょう」
──年齢層は。
「60歳から80歳までのお客さまが多いですね。以前は若いカップルもいくらかあったのですが、最近は少なくなりました」
──経営の課題はありますか。
「低料金で特徴のあるもの、おいしいものを提供すること。新築も考えていて、2、3年前から計画は立てています。しかし、諸般の事情があって、今のところ、いつになるか分かりませんが」
──新築旅館の構想を聞かせてください。
「現在の20室を半分か3分の1、7〜10室にして、障害者の方も利用できるようにしたいですね。1階にも客室を1、2部屋設けて、風呂はバリアフリー。食事はイスとテーブルでとる。和室だけでなく洋室も造って、ベッドを置きます」
「旅館は400年ぐらいの歴史があって、ずっと『七兵衛旅館』の名称でやってきましたが、会社組織にした昭和41年に今の名称に変えました。当家は代々『七兵衛』を名乗っているので、新築したら七兵衛旅館に戻すつもりです」
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