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 ■いらっしゃいませ!  第2547号≪2010年1月30日(土)発行≫掲載
第565回「よその旅館ホテル」

春日ホテル(茨城県・那珂湊)

橋本英明さん

──「磯料理とワインの宿」というのがコンセプトですね。
 「私は東京都内のシティホテルで働いた後、平成3年、25歳の時に当館に戻ってきました。しかし、その後、付近に建物が建ってしまい、以前のように海の眺めを楽しんでもらえなくなりました。そこで打ち出したのが磯料理とワインです」

 「ソムリエの資格も取りました。世界のワイン100種類ぐらいをリストに載せていて、ロビーにはワインバーもあります。磯料理は、那珂湊港に揚がる新鮮な魚介類を使った和食です。冬はアンコウ、春はハマグリ、夏は岩ガキ、カツオなどがおいしい。夕食はお部屋でワインと合わせてお出しします」

──客層は。
 「冬場はアンコウ鍋を楽しみにして来る年配客やカップルの方が多いですね。夏場は家族客が中心です」

──営業の状況は。
 「昨年は、宿泊は伸びたのですが、宴会が減り、前年並みの実績でした。企業などの宴会需要に景気の影響が出ているようです」

──予約経路は。
 「昨年は自社サイト経由の予約が18%でした。ただ、単月でみると、若い方の利用が増えるためか、12月は50%を超えました。自社サイト以外は宿泊サイトや電話です。旅行会社経由の団体客はなく、ほぼ個人客です」

──外国人客は。
 「サッカーの日韓ワールドカップの時には試合会場が近くにあり、結構泊まられたのですが、今は数えるほど。英語サイトもありますが、当地は外国人旅行者にとって有名観光地というわけではなく、これからですね」

──経営課題は。
 「リニューアルから15年経ちましたので、設備更新に向けた資金繰りが悩みです」

【11室・1泊2食1万1千円から】


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