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 ■いらっしゃいませ!  第2552号≪2010年3月6日(土)発行≫掲載
第570回「よその旅館ホテル」

ホテルアストリア(徳島県・徳島市)

今川素子さん

──どういったホテルでしょうか。
 「小規模で低価格な様式のビジネスホテルですが、政府登録ホテル、徳島市では一番古いホテルです。私、息子、娘の家族と、従業員3、4人とで、アットホームな雰囲気でやっています」

──自慢できるものはありますか。
 「朝食がおいしいと評判ですね。宿泊客だけでなく、よく地元の方が食べに来ます。和食、洋食の2つがあって、完全な手作り。どこが特徴なのかをうまく説明するのが難しいのですが、一言で言うと、昔ながらの料理です。それぞれ料金は840円です」

──料金設定はリーズナブルですね。
 「夕食は1050円からです。1500円前後のコース料理が最もオーダーが多いです。宿泊はシングルが5250円から、ツインが8400円からとなっています」

──最近のお客の入りはいかがですか。
 「徳島駅前なのですが、今はちょっと落ちています。1年前にすぐそばにチェーンホテルができた影響です。それ以前は固定客で満員だったのが、今は7割程度の稼働です」

──課題は何かありますか。
 「今は50代以上のリピーターのお客さまがほとんどで、新規の客が増えていません。私は66歳ですから、じきに引退です。今26歳の息子の代に替わりつつあるので、もう少し若いお客さまを増やしていきたいですね」

──現代の宿泊客の志向について何か気が付くことは。
 「さらっとしたサービスが好まれるというか、あまり干渉してもらいたくないようですね。私は顔馴染みのお客さまなんかに声をかけたりしてしまうのですが、そうすると息子にたしなめられます」

【25室】


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