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　■いらっしゃいませ！　　第2564号≪2010年6月5日（土）発行≫掲載
第582回「よその旅館ホテル」

指月荘（静岡県・修善寺温泉）
波多野英子さん

──一番の売りは何ですか。
　「温泉地の中心にあって、修善寺の名所を散策するのに好立地ということ。名所には、修善寺や指月殿、ミシュランで2つ星（観光地）を獲った竹林の小径などがあります」

──館の造りは。
　「木造2階建て、昔の宿屋風の旅館です。街の中心地といっても、静かで、緑があって、くつろげます」

──部屋の販売はどのように。
　「今は宿泊予約サイトからが多いですね。数社と取引をしていますが、先日も某大手から参画してくれないかという話が来ました」

──常連客もたくさんいるのでは。
　「そうですね。しかし、皆だんだん歳をとり高齢になってきているので、来年も来てくれるかどうか。毎年、年2回ぐらい来てくれるお客さまは本当にありがたいですね」

──料金は。
　「平日の1泊2食付きが1万2600円から。1泊朝食付きは7千円。高い旅館が多い修善寺のなかでは、安い方です。素泊まりプランもあって、今は特別料金で5千円。そのニーズは多くないのですが、売れないよりはましとやっています」

──従業員は。
　「専務の息子が板前。あとはすべてパートですが、皆よくやってくれています」

──修善寺の入り込み状況はどうですか。
　「昼間は観光バスが何台かあって、にぎわっていますが、夕方5時以降は寂しくなります。では、その日帰りの人が買い物をするかというと財布の紐は固いようですね」

──経営上の課題はありますか。
　「来てくれたお客さまは皆さん本当に喜んで帰られます。状況は年々ひどくなっていますが、頑張ってやっていくだけです」

【客室13室】


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