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 ■いらっしゃいませ!  第2572号≪2010年8月7日(土)発行≫掲載
第590回「よその旅館ホテル」

やまの宿 下藤屋(栃木県・塩原温泉郷)

渡辺 幾雄さん

──経営で重視されていることは。
 「顧客満足度をいかに高めるか。急がば回れです。接遇、料理、施設などバランスよく、評価をいただけるよう宿泊客へのアンケート結果や情報サイトの口コミも重視しています。従業員にも評価を見てもらいながら、悪い情報は改善に、良い情報は励みになるようにしています」

──温泉が自慢だとか。
 「当館がある奥塩原新湯温泉は、硫黄泉のにごり湯が出ます。塩原温泉郷の中でも硫黄泉は一部にしかありません。当館の大檜風呂では加温、加水など手をかけず源泉かけ流しにしています。近くの共同浴場と合わせて湯巡りを楽しまれる方も多いです」

──料理は。
 「季節と土地の食材を中心にしています。栃木県は和牛の隠れた産地で、黒毛和牛は全国でも高く評価されていますので、しゃぶしゃぶなどでお出しします。山のもの、川のものを取り揃え、旬の味を楽しんでもらえるようにしています」

──ホームページ(HP)の情報量も充実していますね。
 「10年ほど前に開設し、4、5年前から特に力を入れています。当館の客層は家族から年配のお客さままで幅広いのですが、HPを重視するようになってからは若いお客さまが増えてきたようです。タイムリーな情報発信など、手をかける必要があります。メールマガジンや特典情報を提供しているネット登録会員は4千人ぐらいいて、リピーターの方も多くなっています」

──予約経路は。
 「自社HPや電話による直販が5割、ネットエージェント経由が4割、旅行会社経由が1割といったところがおおまかな状況です」

【22室・1泊2食1万5900円から】


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