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いらっしゃいませ!  第2583号≪2010年10月23日(土)発行≫掲載
第600回「よその旅館ホテル」

三桝家(神奈川県・湯河原温泉)

菅原 保さん

──湯河原温泉の入り込み状況は。
 「小さい旅館がほとんどで、どこも苦戦しています」

──地域興しの取り組みには熱心ですね。
 「芸者さんと町を歩くツアーを毎月最終土曜日に実施しています。参加者は5〜15人で、なかなか好評です。湯河原名物として『担々やきそば』という担々麺の焼きそばもPRしているところ。足湯施設『独歩の湯』と共に町歩きのちょっとした楽しみになるのではないでしょうか」

──宿の特徴は。
 「部屋がそれぞれ個性のある木造りということ。馴染みのお客さまは部屋を指定してきます。大浴場の漆塗りの檜浴槽をはじめ客室に付いている風呂も木製です。温もりがあって温泉と木の風呂は相性がいいのですよ」

──客層は。
 「年配のお客さまが中心ですが、最近は傾向が変わってきて、20代の若い人も多くなってきました。ネットエージェントから予約が入ってきます」

──ネットエージェントの比率は。
 「今は24%。集客を増やしたいので、これを今後35〜40%ぐらいまでに引き上げたいですね」

──サービスで配慮していることは。
 「よくしゃべる人、静かに過ごしたい人、いろいろなお客さまがいらっしゃいますので、そのお客さまをよく見て対応するようにしています。17室の小さい宿ですから、人と人のふれあいを大切にしていきたいです」

──足腰の弱い年配の人に向けたサービスはありますか。
 「特別室にシモンズ製のベッドを2台備えています。ほかに簡易ベッド2台もあって、これは要望する人に貸し出しています」

【1泊2食付き1万5750円から】


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