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いらっしゃいませ!  第2604号≪2011年4月9日(土)発行≫掲載
第621回「よその旅館ホテル」

ぎおん畑中(京都府・京都市)

畑中誠司さん


──場所は。
 「八坂神社のすぐ側です。京都観光、特に東山散策には最高のロケーションだと思います。『市中の山居』を自負しています」

──京都といえば京料理ですね。
 「当館のセールスポイントの1つです。この規模の旅館では料理人は5〜6人が普通ですが、うちは10人います。季節の京野菜、旬の素材を生かし、加工食品は使いません。場所柄、有名な料亭が少なくありませんが、味は決して負けないと思います。お陰様で、ミシュランガイドやザガットサーベイにも取り上げられました。外国人宿泊客も多くなり、最近では肉料理も出すようにしています」

──どこの国が多いですか。
 「9割が欧米ですね。アジアではシンガポールや香港が多く、中国本土はまだ少ないですね。宿泊客の3割弱が外国人です」

──お風呂は。
 「高野槇まきを使った男女大浴場です。市内の旅館にしては広い方だと思います」

──祇園といえば舞妓さん。
 「3年ほど前から、市観光協会との共催で古都の伝統的な花街の風情を気軽に体験してもらおうと『京料理と舞妓の夕べ』というディナーショーを始めました。飲み物込みで1人1万8千円です。昨年は110回開き、約2千人の方が参加しています。外国人が3割を占めています」

──東日本大震災でキャンセルが出ているようですが、京都は大丈夫ですよね。
 「そんなことはありません。宿泊、宴会を含め直近で50%が取り消しとなりました。外国人は100%です。厳しい状況ですが、早く自粛ムードがなくなるよう願っています」

【客室21室、うち離れ9室。1泊2食2万8350円から】



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