──千年以上の歴史がある温泉と聞いています。 「壱岐島の湯ノ本温泉は5世紀に神功皇后が三韓征伐の折に発見し、我が子である応神天皇に産湯を使わせたという伝説の残る湯で、1500年以上の歴史を誇る古湯です。以来、神功皇后の『子宝の湯』とされています。離島に温泉のイメージが結びつきにくいのか、まだあまり壱岐に温泉があることは知られていません」 ──泉質は。 「当館の温泉は、赤湯で、自噴69度の鉄分を含んだ食塩泉。岩盤のすき間から染み込んだ海水が、長い年月の後に温泉水として地上に噴出したものです」 「お風呂は、男女別々に大小の露天風呂、内風呂があり、ほかにも蒸し風呂や足湯があります。家族風呂も2カ所用意しています」 ──お部屋は。 「全8室です。由布院を代表する旅館である『由布院玉の湯』を手がけたデザイナーに『和』と『潤い』をコンセプトとして設計してもらいました。特別室の『月の間』は、露天風呂付きのお部屋で、間取りも広くとっています」 ──自慢の料理は。 「壱岐の四季折々の厳選された素材を活かし、彩り、器にこだわっています。壱岐島は昔から豊穣の島、島内だけで自給自足できる島として名をはせていました。玄界灘の魚介類や島内でとれた野菜など、ぜひ壱岐に来て召し上がって頂きたいと思っています」 ──アクセスは。 「博多港から高速船で70分。佐賀県の唐津東港からフェリーで1時間40分です。飛行機の場合、長崎空港から35分程度です」 ──料金は。 「1泊2食で1万3800円から3万3750円です(2人1室の場合、1人の料金)」 【8室、定員33人】