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いらっしゃいませ!  第2629号≪2011年10月15日(土)発行≫掲載
第646回「よその旅館ホテル」

冨士廼家(愛媛県・西予市卯之町)

片山靖之さん

──「山海の美味を味わう味覚の宿」とありますが。
 「割烹旅館ということでやらせていただいています。100年経つ古い和風旅館ですので、施設よりも料理でお客さまに喜んでいただけるようにしております」

──どんな料理がありますか。
 「お越しになる方のご要望をお聞きしています。郷土料理とか、以前来られた方で、よかったと言っていただいた方には前にお出しした料理を出すなど、工夫してやっています」

──素材は。
 「宇和海は魚が豊富ですし、野菜も地元でとれるものがたくさんあります。宇和米という米もあります。魚でしたら、今の時期は戻りのタイ。サワラ、サバ、戻りガツオなどもあります。以前はこのあたりは『陸の孤島』と言われていましたが、トンネルができて流通がよくなり、海のものがどんどん入ってくるようになりました。ほかに、マツタケや、果物でしたら宇和イチゴ、ブドウ、かんきつ類が豊富にあります」

──どんなお客さんが多いですか。
 「料理を楽しみに来られる近隣の方や、お遍路の方が多いです。ビジネスの方もいらっしゃいます」

──サービスで心掛けていることは。
 「施設が古く、田舎で何もないところですので、テレビCMではありませんが、『お値段以上に』と努めているところです」

──予約は。
 「電話でお受けしています。インターネットはまだやっておりませんが、跡を継ぐ息子がやると思います」

──1泊2食の料金は。
 「お遍路の方は6300円から。料理を楽しみたいという方には1万500円までご用意しています」

【11室、約30人収容】


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