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いらっしゃいませ!  第2699号≪2013年4月13日(土)発行≫掲載
第715回「よその旅館ホテル」

旅館後楽(島根県・温泉津温泉)

萱島 毅さん

──どんな温泉ですか。
 「塩泉で、神経痛や肩こりなどに効きます。大浴場はないのですが、交代でご家族などで入っていただく浴場があります」

──料理は。
 「魚介類と野菜を中心にした懐石料理です。近海のタイ、ノドグロ、アマダイ、宍道湖のシジミなど。野菜は季節のもので、これからはワラビやタケノコ。ボウフという、砂浜で採れるこの地ならではのものもあります。天ぷらや酢の物でお出しします」

──どんなお客さんが多いですか。
 「定年を迎えたご夫婦など、熟年のお客さまが多いです。開業およそ100年で、昔の雰囲気が残っている宿ですから、若者よりも中高年の方に喜ばれるかもしれません。温泉津温泉全体がそのような雰囲気です」

 「寅さんシリーズ(映画・男はつらいよ)のロケ地になり、うちでは渥美清さんが泊まった宿として宣伝しています。柴又の寅さん記念館の売店にうちの名刺を置いています」

──サービスで心掛けていることは。
 「家族的な雰囲気をモットーに、おもてなしの心を大切にしています」

──入り込み状況はどうですか。
 「石見銀山の近くにあり、世界遺産になった当時はよく入りましたが、今はぼちぼちといったところです」

──今後の展望は。
 「宿1軒でというよりも、温泉地の10数軒みんなで地域を盛り上げたいと思っています。旅館街の神社で毎週土曜の夜に石見神楽を上演しています。これからも行政を巻き込んで、お客さまを呼び込むためにいろいろやっていきたいです」

──1泊2食の料金は。
 「税込みで1万1200円からです」

【9室、約20人収容】


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