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いらっしゃいませ！　　第2700号≪2013年4月20日（土）発行≫掲載

第716回「よその旅館ホテル」

炎の里信楽の宿小川亭（滋賀県・甲賀市信楽町）
小河文人さん

──地域の取り組みに積極的です。
　「創業120年、地域とともに歩んできた当館は、陶芸の里の特徴を生かし、地元の陶芸作家と連携し、陶芸や文化を体験できる『しがらきアートの学び舎』を企画プロデュースしています。信楽でだけ味わえる『本格的で大切なものを見つける信楽旅』を提供するもので、陶芸作家による丁寧な指導で本格的に陶芸作品を制作できます。この取り組みは、中小機構の地域資源活用事業として認定を受けています」

──どんなものが作れるのですか。
　「茶碗、酒器、花器の3コースです。入門編『大好きをつくろう』は1泊2日。各講師について実際に粘土から制作します。中級編『窯焚きの秘伝』は2泊3日。窯の構造や焼き味について学び、窯焚きの実習を行います。上級編『器の愛で方使い方』は1泊2日。作品の取り扱い方法を学び、実際に使用してぜいたくなひと時を味わいます」

──宿の浴槽も信楽焼が使われています。
　「当館自慢の信楽たぬき温泉はナトリウム泉。大浴場は信楽焼の美しいタイルが施されています。貸し切り風呂はたぬきをモチーフにしたユニークな浴槽が好評です」

──食事は。
　「有名作家の器コースでは、滅多にお目にかかれない逸品で季節の素材を使った京風会席を楽しめます。こだわりの近江牛や地酒、旬の素材を使用しています。近江牛の中でも特に品質の良いものを提供する店として認定近江牛指定店に登録されています。当館特製醤油ベースのキジ鍋や、薬味入りの味噌仕立ての牡丹鍋も用意しております」

──料金は。
　「1泊2食で1万3千円からです」

【10室、20人収容】

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