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いらっしゃいませ!  第2716号≪2013年8月24日(土)発行≫掲載
第732回「よその旅館ホテル」

四季を彩るいこいの宿 安達屋(福島県・高湯温泉)

菅野 光信さん

──高湯温泉は泉質がいいと評判ですね。
 「安達屋の温泉は400年の歴史があり、慶長12年に菅野三四郎が発見したのが始まりです。白濁した硫黄泉で、神経痛、リュウマチ、皮膚病、婦人病などに効能があるほか、『美人の湯』とも言われています」

──浴場施設は。
 「露天風呂『大気の湯』は全長が約30メートルという大きなものです。湯船はその半分程度で、手前は浅めですが、奥に進むと深くなっていきます。洞くつ風呂、打たせ湯や寝湯もあります」

 「ほかに『薬師の湯』という、雰囲気の異なる貸切露天風呂が二つ。内湯は男女別で各一つと貸し切りが一つあります」

──どんな食事を提供していますか。
 「個室でとる夕食は、囲炉裏焼きがメーンですね。イワナや軍鶏のつくねなど季節に合わせて旬の食材を出しています。これに今の時期ですとヤマメの刺身やそばなどが加わります」

──客層は
 「若い女性同士もありますが、60代以上の年配の方が多いですね。夏は家族連れがほとんどです」

──接客で心掛けていることは。
 「温泉を楽しみながらゆっくりとくつろいでもらうのが安達屋のサービスです。部屋には客室係があまり顔を出しません。一方、フロントやロビーに来られたお客さまには親しみをもって接するようにしています」

──最近の客入りはどうですか。
 「雪が降って交通の便が良くない冬は閑散期ですが、明けてからの4、5月からだいぶ戻ってきました。お盆時期も上々です。しかし、震災前までには戻り切っていません」

【客室数20室、1泊2食付き平日1万4850円から】


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