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いらっしゃいませ!  第2739号≪2014年2月15日(土)発行≫掲載
第755回「よその旅館ホテル」

旅館栖原温泉(和歌山県・湯浅町栖原)

千川 久喜さん

──歴史ある町並みが素敵です。
 「湯浅は伝統と歴史が息吹く醤油発祥の地です。栖原温泉から車で5分の場所に湯浅伝統的建造物群保存地区があります。角長醤油蔵や醤油資料館、北町ふれあいギャラリーのほか、熊野古道の史跡もあり、のんびりと散策を楽しめます」

 「3月にはシロウオまつりが開催されます。春先に産卵のために広川に遡上してきたシロウオを特殊な網でとる漁法が行われており、湯浅に春を告げる風物詩になっています。商店街でシロウオ料理が堪能できます」

──特産品が有名です。
 「醤油や、金山みそ、しろす、有田みかんがおいしいです。2月から4月末ごろまでは、特産品であるミカン科の柑橘類、三宝柑(さんぼうかん)の出荷時期です。江戸時代殿様に献上した希少種であり、全国の8割が湯浅で生産されています」

──旅館ではどんな料理が楽しめますか。
 「地元栖原海岸や近海でとれる新鮮な魚介類をふんだんに使った料理が自慢です。地元陶芸家の手による趣のある陶器とともに楽しめます」

 「秋から春の季節、好評なのがクエ料理です。クエ鍋やクエタタキ、クエにぎりなどクエづくしのコースがおすすめです」

 「オリジナル料理としては、風味豊かな三宝柑の茶碗蒸しがあります。茶わん蒸しに使用している三宝柑は、私の両親が自家農園で栽培したものです。丹精込めて育てた、新鮮な味が堪能できます」

──温泉は。
 「明治25年の創業以来、紀州のかくれ湯として愛されてきました。歴史ある自家源泉の温泉です」

──料金は。
 「1泊2食で1万500円からです」

【5室、20人収容】


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