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いらっしゃいませ!  第2750号≪2014年5月17日(土)発行≫掲載
第766回「よその旅館ホテル」

木の香いろり 寿荘(兵庫県・湯村温泉)

友田 富美子さん

──創業は。
 「昭和43年からで、私たち夫婦が2代目になります」

──食材へのこだわりは。
 「野菜は地域で獲れたものを、魚は近くの浜坂漁港で毎朝仕入れた旬のものをお出ししています。肉は松阪牛や近江牛の素牛である但馬牛を会席料理やしゃぶしゃぶ、ステーキ、焼き肉などで提供しています」

──おすすめ料理は。
 「実は今、湯村温泉の源泉・荒湯の湯がき文化を見直そうと自館で取り組んでいます。例えば、木綿豆腐を源泉で茹でると絹豆腐のようにしっとり柔らかくなり、味も凝縮されてとてもおいしくなります。源泉で茹でる温泉卵も有名ですが、野菜を源泉で茹でると味も色味も格段によくなります。湯がき野菜を大きな籠に少しずつ寄って『ゆむら里山物語ひととおり』という名前で、朝食に提供しようと準備をしています。1週間後にはHPで発表する予定です。朝食でも湯村温泉を感じてほしいです」

──温泉は。
 「荒湯の配当を受け、100%源泉かけ流しです。重曹の成分が多いので長く入るともちもちとした色白の肌になる“美肌の湯”として女性客に評判です」

──お客さんは女性が多いですか。
 「30〜40代の女性グループが多く、3〜4割がリピーターです。主に関西からで、関東からはまだこれからです。鳥取空港の羽田便が1便増えたので今後に期待しています」

──今後の計画は。
 「7月に食事処を新しく作ります。昔懐かしい雰囲気にしますので、のんびりくつろいで自慢の料理を味わっていただきたいです」

【17室。1泊2食1万2960円(税込み)から】


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