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いらっしゃいませ! 第2761号≪2014年8月2日(土)発行≫掲載
第777回「よその旅館ホテル」
かやの家(埼玉県・秩父市)
坂本 信子さん
──奥秩父・柴原温泉郷の宿ということですが、場所はどのへんでしょう。
「秩父鉄道の武州日野駅から送迎バスで7分ほどです。歩いて40〜50分なので、散策がてら歩いて来られるお客さまもいらっしゃいます」
──館名のかやは木の榧(かや)ですか?
「はい。建物の柱や階段、お風呂の浴槽など至るところに使っています。将棋盤などにも使われており、非常に堅く、丈夫な木です。香りも豊かで、落ち着いた気分になれますよ」
──お風呂は。
「泉質は単純硫黄冷鉱泉で、内風呂と露天風呂があります。それぞれ温度差を設けており、微妙な湯加減を楽しんでいただければ。風呂は男女入れ替え制です。榧の木を使った風呂は高血圧や中風の予防になると言われており、ゆっくりと入ってほしいですね」
──食事はどんなものを。
「山菜やイワナ、ヤマメなどを中心とした懐石料理です。山の幸、川の幸を季節ごとに取り入れ、一品ごと心を込めてお出ししています。ただ、手がかかる割に地味ですね(笑い)。また、この地域はそば処でもあり、当館でも地粉を使用した手打ちそばをお出ししています(要予約)」
──客層はいかがですか。
「中高年の方が多いですね。このため、ご高齢の方でも気軽に利用できる部屋を用意しています。4割が東京方面からいらっしゃるお客さまで、県内客は3割ほどです」
──日本秘湯を守る会の会員ですね。
「1996年に会員になりました。静かなだけが取り柄で、まさしく秘湯の宿です(笑い)」
【客室13、平日1泊2食1万4190円から】
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