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いらっしゃいませ! 第2769号≪2014年10月4日(土)発行≫掲載
第785回「よその旅館ホテル」
渓雲閣(栃木県・那須塩原市)
君島 則夫さん
──「にごり湯の宿」と言っていますね。
「奥塩原新湯温泉は湯治場の趣を今に残すいで湯の里です。近くにある硫黄山から引湯しており、硫黄の香りと乳白色の湯が自慢です。神経痛やリウマチ、冷え症などに効きます。『体がポカポカしてとても温まる。一晩だけだが、肩や腰の痛みが和らいだ』というお客さまの声も聞きます。もちろん100%源泉かけ流しです」
「周りに何もありませんが、景色は良く、特に紅葉は見事です。にごり湯に浸かって素晴らしい景色を堪能していただければ」
──「たぬき湯(展望大浴場)」や「たぬき冥利の湯(貸切庭園露天風呂)」といった、たぬきの名前が付いていますね。
「たぬきの置き物を集めるのが趣味で(笑い)、浴槽などに置いています。実際、たぬきは出没し、特に6〜9月はよく見かけます」
──料理は?
「地場の食材を使っています、いわゆる山里料理です。これからは高原大根がおいしいですね。イワナの造りや鮎の塩焼きなどもお勧めです。朝ごはんにもこだわっており、那須御用卵を使い新湯温泉で茹でた温泉黒たまごや、高濃度の豆乳と天然にがりを使用した豆乳豆腐、自家製ごぼう味噌などはお客さまにも喜ばれています」
──客層は。
「50〜70歳代の方々が中心ですが、日本秘湯を守る会にも入っていることから秘湯ファンの若い方もお見えになります。お客さまに積極的にお声掛けし、要望や希望に極力沿うよう努めています」
──課題は何でしょう。
「高齢化に対応し、負担を軽減するベッドの部屋を整備したいですね」
【客室15、1泊2食1万3500円(平日、税込み)から】
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