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いらっしゃいませ! 第2792号≪2015年4月4日(土)発行≫掲載
第808回「よその旅館ホテル」
森の湯 山静館(北海道・登別カルルス温泉)
工藤 昭雄さん
──温泉が評判ですね。
「露天風呂は源泉100%の掛け流しで、男女それぞれにあります。森の木々に囲まれた岩風呂で、『星が見えなくては露天風呂ではない』というこだわりで屋根はかけていません。内湯は男女それぞれに、源泉掛け流しの浴槽と、湯温が高いので加水して調節した掛け流しの浴槽があります。飲泉の許可も得ています」
──料理は。
「『地鶏のたたき鍋』が創業当時からの名物です。地鶏をミンチにして、ひと口大のつみれにします。調理法や味付けに当館ならではの工夫があり、リピーターのお客さまには『この鍋をどうしても食べたい』と言ってもらえます。他にも魚介などを使って和食膳としてお出ししています」
──客層は。
「道外からもお越しになりますが、道内のお客さまが多いですね。以前は湯治の長期滞在が多かったのですが、湯治客は高齢化で減りつつあります。その分、観光客が増えています。最近は女性のグループに加え、年配の男性同士のグループ、若いカップルなどが増えています」
──外国人客は。
「まだまだ多くはありませんが、インターネットの宿泊予約サイトなどを通じてアジアの個人旅行客がお泊まりになります。1泊2食という温泉旅館の利用形態に慣れて、山の中の温泉でのんびりするという楽しみ方が普及するともっと外国人客が増えるのではないかと思います」
──四季の魅力は。
「年間を通して美しい自然が楽しめますが、6月は新緑がきれいですね。紅葉を迎えて、温泉が恋しくなる秋は観光のハイシーズンになります」
【18室、1泊2食付き8550円から】
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