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いらっしゃいませ! 第2811号≪2015年8月29日(土)発行≫掲載
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第827回「よその旅館ホテル」
海辺の宿 運上屋旅館(北海道・積丹)
佐藤 華江子さん
──海が目の前」とあります。
「渚まで百歩ぐらいです。全ての部屋から積丹岬を望み、景色を楽しんでもらおうと窓を大きく取っています。皆さんから『まるで絵のようだ』と言ってもらえます。6〜8月は、朝の5時ごろから一斉にウニ漁が始まりますが、その出漁風景も壮観ですよ」
──積丹の魚介料理が売りのようですね。
「ほとんどが地元積丹のものです。野菜も後志管内のものをできるだけ使うなど、地産地消を心掛けています。魚介類は今の時期はウニ、アワビ、アマエビ、ヒラメなど。これからはイカ、ブリがおいしいです」「食事は個室の会食場をご用意しています。ほかのお客さまの目を気にせずに、ゆったりと召し上がっていただきます」
──宿の歴史は。
「昭和29年からです。うちはもともと明治時代からニシン漁を行っていたのですが、辞めて宿を始めました」
──名前の由来は。
「江戸時代、松前藩の運上金の取立所がここにあったそうです。今も関連する史跡が残っています」
──どんなお客さんが多いですか。
「ほとんどが観光のお客さまです。最近は若夫婦とそのご両親といったご家族が多いですね」
──サービスで心掛けていることは。
「ベタベタしたサービスは好まれないと思いますので、お客さまとは適度な距離感を保ちつつ、気分よくお過ごしいただけるよう努めています。おかげさまで『ここに来るとほっとするね』と多くの方に言っていただけます」
──1泊2食の料金は。
「人数により異なりますが、1人1万7千円からです」
【客室3室、11人収容】
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