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いらっしゃいませ！　　第2834号≪2016年2月27日（土）発行≫掲載

第850回「よその旅館ホテル」

ひのき風呂の宿分家（福島県・岩瀬湯本温泉）
星光さん

──宿の特徴は何ですか。

　「140年以上前に建てられた茅葺き屋根の建物です。旅館としての創業は天保12年（1841年）。私で6代目となります」

──温泉は。

　「肌になめらかで、美肌にいいとお客さまに評判です。お湯は源泉掛け流しで提供しています」

──お風呂は。

　「本館に男女別の大浴場があります。一部の壁面、天井がガラス張りになっており、中庭の景色が楽しめます」

──料理はどんなものを。

　「鯉の刺身など、地元の新鮮な川魚や山菜を素材に使ったメニューです。山菜、キノコ、タケノコなどは自分で採ってきています」

──鯉はくさみがあるとよく言われていますが。

　「普通は身を氷水でしめるのですが、それをやらない。うち独特の方法で調理するので、まろやかです」

──客層は。

　「家族連れや夫婦が中心です。旅行慣れした人が当館を選んでくれるようです」

──最近の客入りはどうですか。

　「原発事故の風評被害がまだ残っていて、あまり良いとは言えません。徐々に回復してきてはいますが」

──訪日外国人客が増えています。泊まりにきますか。

　「台湾や中国、シンガポールなどが多いですね」

──言葉の問題など対応の難しさはないですか。

　「コミュニケーションは英語と手振りでなんとかなります。日本に何回も来ている人がほとんどなので、風呂の入り方などマナーについても特に問題ありません」

──岩瀬湯本温泉全体の状況は。

　「以前は5軒あった旅館が、今は2軒となり、寂しくなりました。共に茅葺き屋根の建物なので、頑張ってこの温泉地の雰囲気を維持していきます」

【8室、1泊2食付き1万円から】

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