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いらっしゃいませ!  第2929号≪2018年3月3日(土)発行≫掲載
 
第944回「よその旅館ホテル」

寒の地獄旅館(大分県・九重町)

武石 真澄さん

──創業は。

 「1928年に開業しました。寒の地獄の名前は、江戸末期(寛永2年)のある日、猟師が狩りの途中に傷を負った猿が水に浸かるのを発見し、水に浸かることで傷を癒やすことができると思った村人たちが湯船を築いたのが由来です」


──冷泉が特徴ですね。

 「効能は弱酸性の硫黄泉で皮膚に良いです。飲泉もでき、整腸作用があります。源泉は足元から湧いており、1年中13~14度を保っております。冷たい水に浸かった後は濡れたまま暖房室に入り乾かします。冷泉のほかにまきで熱交換した暖かい温泉も利用できます。暖かい温泉と冷たい温泉を交互に入浴でき、口コミなどでも高評価をいただいております」


──食事の売りは。

 「いろりの溶岩焼きとお酒が売りです。料理は『お酒に合う料理』をコンセプトに提供。食材は、豊後牛や九重夢ポークなど地元食材を楽しめ、お酒は全国から厳選5種、地酒10種を用意しております」


──このほかにセールスポイントは。

 「雪を見ながら温泉に浸かれるのは当館より上の旅館だけです。九州でも雪を楽しみながら入浴することができます」


──予約の方法は何が多いですか。

 「電話やホームページ、秘湯を守る会からの問い合わせがほとんどです」


──客層は。

 「平日は年配客、週末は子ども連れが訪れ、老若男女に楽しんでいただいております」


──今後どんな宿にしたいですか。

 「古いながらも新しいものも取り入れていきたいです」


【13室、収容人数50人。1泊2食付き1万3千円(税込み)から】】


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