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このひと  第2695号≪2013年3月9日(土)発行≫掲載

仲 章弘氏


 ◎…団体営業畑が長く「営業のプロ」として西日本の支店を中心に勤務した。2年前、ブランド戦略室CS推進部長として初めての本社勤務となり、1月の持ち株会社(HD)、新事業会社発足に合わせ、グループの広報責任者に就任した。「新会社や戸川HD社長、岡本個人旅行社長へのメディア、投資家の関心は高く、日々勉強しながらがむしゃらにやっている」と語る。

 ◎…「お客さまに好かれようとしてもうまくいかない。こちらから好きにならないと」「時間をかければ相手に思いが伝わる」が信条。若手営業マン時代、老人会の雲仙旅行を請け負ったが会の役員はJTBひいき。そのため温泉地の旅館25軒に聞き込みをかけ、JTBに決まりかけていた旅館を探し当てて契約をもぎ取った。「後で旅館の経営者から『君の熱意に負けた』と言われた。うれしかった」と振り返る。

 ◎…転機はCS推進部長への異動。「営業の自分がなぜ?」といぶかったが、やがて「自分の集大成」となる仕事に。「お客さま満足度向上のため、20年以上の営業経験を次代の社員に伝える仕事。広報は同じ目的で外部に情報を発信すること。CS業務が生きた」と話す。

 ◎…「JTBはイメージ戦略がうまい。当社も世界遺産シリーズのカレンダーと5分番組を組み合わせるなど、メディアを巻き込んだ広報活動をやって近ツーブランドを浸透させたい」と今後の広報業務に意欲をみせる。大阪市出身、54歳。


【聞き手・大城登志和】



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