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最新宿泊&施設情報  第2530号≪2009年9月12日(土)発行≫掲載
 群馬県中之条町の四万温泉。四万川のほとりに建つ四万やまぐち館(田村亮一社長、74室)が5月1日、リニューアルオープンした。「お客さまのふるさとでありたい」(女将の田村久美子さん)との思いを込め、高級感溢れる露天風呂付き客室や食事処、ラウンジを新設したほか、外観やロビーなども一新した。おでんを連想させるユニークなシンボルマーク「△□○」(やま・くち・かん)も好評で、館内は賑わいを見せている。
内と外に露天風呂がある特別室

  眺めの良い最上階7階に特別室となる露天風呂付き客室3室(そよ風、芽吹き、草ぶえ)を新設した。全体をダークブラウンに統一することで落ち着いたムードを演出する。それぞれに源泉かけ流し露天風呂とツインベッドルーム、和室を備える。中でも草ぶえは内と外に露天風呂を付けるなど贅沢な造りで「思う存分、源泉かけ流しの温泉を楽しんで下さい」と女将さん。
 
特別室はダークブラウンで統一

 32型薄型テレビに加え、座椅子やテーブル、ソファなどにもこだわり、寛ぎの時間を提供する。「中高年層を意識した部屋づくりを心がけました。お得意さまはじめ、お客さまにとても喜んでいただき、予約は特別室から埋まる状況です」という。
 
「谷の茶屋」は個室で食事が楽しめる

 特別室の宿泊客は原則、3階にある新オープンキッチン「谷の茶屋」での食事となる。谷の茶屋は「かまど」を使用、素材を生かした煮込みや蒸し料理など旬の食材を丹誠込めて料理、提供する。お客が席についてから、先付け料理から一品ずつ出すため、出来たての料理が味わえる。個室(8室)なので他人を気にする必要もない。

 特別室の宿泊費(2人1部屋)は2食付きで、平日と日曜は1人3万450円、土・祝日は3万7800円。

 もう1つ、新しく造ったのが同じ3階にある食事処「八之助茶屋」だ。こちらは椅子とテーブル席で、和風懐石膳となる。谷の茶屋との差別化を図るため、料理内容も変えている。とはいえ、手抜きは一切ない。
 
3、7階に設けた月見台ラウンジ

 また、3階と7階には癒しの空間「月見台ラウンジ」を設けた。四万川のせせらぎと山の緑が心を癒す。女将が用意した絵本などもあり、のんびりと過ごすのに最適だ。

 このほか、4階の玄関には「△□○」の大暖簾を掲げ、車引きの格好をした従業員が迎えてくれる。ロビーも明るくなり、売店「延喜屋」もリニューアルするとともに、売店横には女将オリジナルの温泉基礎化粧品を扱う「コスメショップKUMIKO」も新設した。

 リニューアルオープンを機にチェックアウトの時間を10時から11時に延長、宿泊客がゆっくり滞在できるよう配慮した。
 
息もピッタリな女将(右)と若女将

 息子、晋悟常務の奥さんとなる若女将・田村彩乃さんは女将さんも一目置く働きぶり。「とても豊かな感性を持っており、学ぶことも多い」と顔をほころばせる。従業員の紹介や館内の見どころなどを掲載した「△□○新聞」も宿泊客に好評。8月からはブログを立ち上げるなど、同館に新風を吹き込む。女将、若女将の二人三脚でおもてなしに磨きをかける毎日だ。

【四万温泉 四万やまぐち館  http://www.yamaguchikan.co.jp/
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