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最新宿泊&施設情報  第2811号≪2015年8月29日(土)発行≫掲載
 
 「居住性、機能性を重視し、1日中いても飽きない部屋を目指した」—。城崎海岸の目の前に立つ「浜辺の湯 浪漫の歌 宿 中屋」(千葉県鴨川市)はこのたび4階と最上階の5階の客室フロアを全面的に改装。「The Ocean Romantic星空の歌」と名付けた5階フロアは、自慢の源泉を心ゆくまで楽しんでもらえるよう、特製の湯船をしつらえた露天風呂を全室に設置した。
海を眺めながら湯浴みが楽しめる特別室

 同館の創業は天保年間。先々代が現在の土地を購入し、先代が「ホテルニューナカヤ」として営業をはじめた。1999年に先代が亡くなり、中田宏代表と女将の中田淳子さんが8代目としてニューナカヤを引き継いだ。

 先代が建てた施設は老朽化が目立ち始めていた。施設の古さはイベントを楽しんでもらうことでカバーしようと「女将と朝の散歩」やサンバショー、現在も続く館内コンサートなど数々のイベントを企画した。「先祖たちは戦争ばかりの時代でもがんばってきたと自分に言い聞かせ厳しい時期を乗り越えた」と中田代表は当時を振り返る。

 2003年、突然奇跡が起こる。先代が掘ってそのままにしていた井戸を調べたら良質の温泉が湧いていることが解った。源泉は温泉療法に適している療養温泉で、肌がすべすべになるアルカリ性の美人の湯。神経痛、筋肉痛、関節痛の治療などに効果的な湯だった。翌年には露天風呂や貸し切り風呂を増築。天津小湊温泉「城崎の源泉の湯」と名付けた温泉は瞬く間に評判となり、宿を支えた。

女将の中田淳子さん

「サンセットラウンジ」

 東日本大震災直後の2011年4月、初めての大規模投資を決行。外壁や大浴場に加え、どの部屋からもすっきりと海を見渡すことができるよう、すべての窓枠を取り替えた。宿名を「宿 中屋」に変え、温泉と眺望と海の幸が自慢の旅館としてリニューアルオープンした。

 2013年には1階の食事処と2、3階の客室を改装。2階には海に沈む夕日を眺めながらゆったりと過ごすことができる「サンセットラウンジ」とエステルームを新設した。

5階専用ラウンジ

 続いて今年、3回目となる大規模投資で4、5階の改装を行った。念願だった露天風呂付き特別室を5階に9室作った。特別室には中田代表の強い思いが込められている。「4年前にパイロット版として露天風呂付きの部屋を三つ作ったら、リピート率が非常に高かった。宿を次の世代に継続していくためには、部屋の魅力で売っていく特別な部屋が必要だと感じていた」。

 特別室の湯船は陶器製の特注品で、なめらかなカーブが体にやさしくフィットする。湯船には源泉が24時間注がれており、いつでも海を眺めながら一番風呂を楽しむことができる。フランス製のアメニティー、気の利いたミニバー、キングサイズのベッドに至るまで中田代表のこだわりが光る。

 特別室は全室禁煙。5階フロアには専用ラウンジを設けた。9室のうち1室だけ設けた和室が1番人気だという。「世代、曜日関係なく和室から予約が入る。理由はまだわからない」と中田代表は笑う。平日対策として計画した特別室は高評価を得て順調な滑り出しを見せている。

お香の香りで包まれた玄関

 2011年から続く連続投資で思わぬ効果が生まれたと女将の淳子さんは語る。「リニューアルごとに社員の表情や接客が良くなっている。宿がきれいになっていくのが嬉しいようです。人の役に立てて、そのお客さまの笑顔でスタッフが育つ。人を育てるのにこんなにいい仕事はないです。私も一所懸命働いて、幸せな姿を見せることでみんなの夢や希望になりたい」。

 6月1日からは東京・浜松町と鴨川・小湊温泉間で無料シャトルバスの運行がスタートした。中田代表は「鴨川・小湊温泉まで東京駅から電車で約2時間。羽田空港、木更津のアウトレットからは車で1時間弱の好立地にある。鴨川シーワールドやマザー牧場も震災前の活気を取り戻している。周遊観光を楽しんでほしい」と強調する。
 
【千葉県・鴨川市 浜辺の湯 浪漫の歌 宿 中屋  http://www.nakayahotel.com/
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