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■『風呂自慢の宿』24軒
岐阜県高山市の「ひだホテルプラザ」(堀泰則社長)は、高山駅から徒歩5分。高山市内の中心地にあり、城下町の趣を残す古い街並みや日本で唯一郡代役所が残る屋敷「高山陣屋」などの主要観光スポットに歩いていける、便利な立地にある。欧州のラグジュアリーな空間と和のくつろぎの空間を併せ持つ、飛騨高山のランドマークホテル。 今年7月に温泉の掘削に成功し、12月から独自源泉「飛天の湯」が楽しめる。泉質は、ナトリウム塩化物泉。地下1千メートル付近から湧出したもので、温度は地上で約30度、湧出量は毎分406リットル。 良質な温泉は、掘削も含め総事業費約2億円をかけリニューアルされた2つの大浴場で楽しむことができる。
屋上にある展望大浴場「星の湯」「月の湯」は、美しい日本アルプスの山々や高山の街並み、きらめく星空を望む、開放感あふれる空間。露天風呂やジャグジー、ミストサウナ、新設の個人湯船など充実した設備で湯浴みが満喫できる。 地下にある和風大浴場「木香の湯」は、朱色の壁に元禄絵巻を配し、能登ひばの漆塗りで仕上げた印象的な和の空間。床は畳敷きで温かみがあり、手足を伸ばしてゆったりと旅の疲れをとることができる。 また、館内はバリアフリーに取り組んでおり、岐阜県が表彰する平成13年度の「GIFUバリアフリー賞」を受賞している。車椅子での利用を想定した使い勝手の良い客室「ユニバーサルルーム」をはじめ、正面エントランスやエレベーター、トイレなどが利用しやすく設計されている。地下大浴場は、入り口から脱衣所までスロープが設けられ、畳敷きの床は万一の転倒の際、ショックをやわらげる。手すりやシャワーチェアーも設置されている。
静岡・伊豆奥下田の「飲泉、自家源泉かけ流しの秘湯・観音温泉」は、山間に佇む静かな宿だ。超軟水の強アルカリ単純泉で、すべすべした肌合いの泉質が体に染み透り、入浴のほか、飲用にも適する。緑深い自然が美しく、体も心も癒してくれる。自家源泉の豊富な湯量を生かし、大浴場、客室付きの露天風呂ともにかけ流しにしている。 施設は、宿泊棟が本館をはじめ、新館の観音温泉ピグマリオン、正運館、離れ産土(うぶすな)亭。温泉棟は観音乃湯ガラティアなどで構成される。 本館(16室)は昨年8月にリニューアルしたばかり。このうち12室は、浴槽から床、天井に至るまで檜をぜいたくに使った半露天風呂付きの客室。さらに2室は、3世代の家族客も利用できるようにしつらえた部屋で、半露天風呂に加えて足湯も備えている。 観音温泉ピグマリオンは、ギリシャ神話に登場する王の名を冠した新館。全18室すべてに露天風呂が付き、10室が総檜の風呂、8室が信楽焼の風呂。いずれの部屋も眺望が素晴らしい。 このほか、部屋や風呂に配した檜の香りがかぐわしい正運館(6室)、しっとりした風情の離れ産土亭(15室)がある。
大浴場も魅力的だ。観音乃湯ガラティアは、男女それぞれに3種の大浴場とサウナを備える。檜をふんだんに使った「大総檜風呂」。昼間は山間の緑、夜は星空を楽しめる「星空の満天露天風呂」。さらにマッサージ浴ができる「アメリカンスパ」もある。 観音温泉は、ペーハー9.5の強アルカリ単純泉で、効能は腰痛、リューマチ、動脈硬化症などとされる。飲用では消化器系統に良いと言われ、ペットボトルに詰めて商品化した「飲む温泉 観音温泉」が好評、東京メトロ(地下鉄)の売店などでも販売されている。