'16『こだわりの宿』37軒 |
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東海
<静岡県・観音温泉> |
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飲泉、自家源泉かけ流しの秘湯 観音温泉 |
“天然の恵み”のおもてなし |
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観音温泉ピグマリオン「竹の間」 |
伊豆奥下田「飲泉・自家源泉かけ流しの宿」観音温泉(鈴木和江社長)は、伊豆半島の豊かな山間にたたずむ極上源泉宿。昭和38年、先代社長が温泉掘削を始め、出湯とともに「観音像」を出土、観音温泉が産声をあげた。
観音温泉では、三つの源泉から、pH9.5の豊かなアルカリ泉、硬度1にも満たない超軟水の極上源泉が毎分600リットルもの勢いで湧出し、その泉質は“美肌の湯”を超越して“うぶ肌の湯”とまで言われるようになった。飲んでおいしく飲泉にも最適で、日頃の食生活などにより酸性に偏りがちな身体バランスを整える効果も期待される。ペットボトル入りの温泉水「飲む温泉・観音温泉」は過去モンドセレクションで最高金賞と国際優秀品質賞を同時受賞。都内3ツ星レストランのスープにも使用され、現地では煮る、炊く、蒸す、焼く、蒸かすなど全ての調理にこの温泉水が使われている。
隣接する観音農園ハウスでは芳醇なトマトや野菜が無農薬で栽培され、温泉水で漬け込んだ梅干しとともに大好評。下田近郊で地揚された豊富な海の幸とともに“天然の恵みによるおもてなし”に徹底的にこだわっている。
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源泉かけ流しジャグジー付きお部屋露天風呂 |
大浴場は豊かな香りの「大総檜風呂」や星空が感動的な「星空の満天露天風呂」が人気の「ガラティア観音乃湯」に加え、第三号源泉を使用した「観音プリンシプル」が大好評。日帰り温泉や貸し切り風呂で極上源泉を手軽に堪能できる。宿泊棟は、プライベートな露天風呂付きの奥座敷「ピグマリオン」、星空の満天檜風呂付きお部屋の「本館」、豊かな森林ゾーンにたたずむ庭園檜風呂付きお部屋の「正運館」、観音温泉発祥の地で昔ながらの湯治や連泊に最適な「産土(うぶすな)亭」など、趣味趣向や宿泊目的に合わせ、バリエーション豊富に準備されている。
飲泉、自家源泉かけ流しの秘湯 観音温泉/静岡県下田市横川1092-1/TEL:0558-28-1234 |
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東海
<岐阜県・長良川温泉> |
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十八楼 |
創業150年以上の老舗 |
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旧家の蔵を再利用した「蔵の湯」 |
鵜飼で有名な岐阜長良川温泉。十八楼(伊藤善男社長)は長良川の河畔に建ち、鵜飼と温泉を楽しむ宿泊客でにぎわいを見せている。
創業は江戸時代末期の万延元年(1860)。屋号は松尾芭蕉が岐阜来遊時に夏の鵜飼の様子を詠んだ「十八楼の記」にちなむ。150年以上の長い伝統を誇る老舗旅館で、伊藤社長は8代目に当たる。
十八楼は、老舗の伝統を守りつつ、新たな時代を迎えるに当たり、創業150年記念事業の一環として2012年、旧家の蔵を再利用した「蔵の湯」をオープン。13年5月には、蔵の湯と露天風呂、展望内風呂を備えた「お湯処『川の瀬』」をリニューアルオープンした。
10年から宿泊客限定で毎日開催している「川原町散策ミニツアー」は、宿周辺の古い町並みと相まって、束の間のタイムトリップを味わえる。
十八楼/岐阜県岐阜市湊町10番地/TEL:058-265-1551 |
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東海
<静岡県・稲取温泉> |
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稲取銀水荘 |
旬を味わう磯会席料理 |
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「銀水の味」が堪能できる料理 |
稲取銀水荘(加藤昌利社長)の料理は、金目鯛の煮付やお造りをはじめとする稲取ならではの旬の食材を味わう磯会席料理がメインだ。伝統を守りながらも新しい味を求め続ける「銀水の味」が旅行者を魅了している。
自慢の一品が「金目鯛の煮付」。金目鯛の旨みと伝統の味付けは、一度口にすれば虜になる味わい。煮汁は黒くてもくどくなく、酒も、飯もすすむ味に仕上げている。
子どもからご年配の方まで人気の一品が、銀水伝統の「クリームスープ」。「会席なのになぜ」と驚く宿泊客も多いが、うらごし半日、なめらかな口当たり、こくのある味わいにファンが多い。
イセエビ、アワビ、サザエ、当日仕入れの地魚などを使った旬の料理、オリジナルの清酒も提供。食事会場は旅行プランに応じて部屋食、食事処、宴会場を提案する。
稲取銀水荘/静岡県賀茂郡東伊豆町稲取1624-1/TEL:0557-95-2211 |
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東海
<岐阜県・飛騨高山温泉> |
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本陣平野屋花兆庵 |
100のおもてなしを用意 |
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きめ細やかな心配り |
「本陣平野屋花兆庵」(有巣秀司社長)は、飛騨の小京都、高山の中心に建つ古都の風情あふれる宿。26の部屋に70人のおもてなしスタッフで対応。きめ細やかな心配りで上質な大人の宿のひとときを楽しめる。
同館では100のおもてなしを用意。そのひとつとして、夕食は事前に予約すると客室か料亭か好きな場所を選ぶことができる。苦手な食材やアレルギー食材もできるかぎり対応する。
JRや高速バス利用者向けには到着時間に合わせて、JR高山駅、高山バスセンターまで迎えに行く。チェックイン前の時間の迎えや、荷物だけのお預かりにも対応。翌日の荷物預かりもしており、同館から徒歩1分で行ける高山陣屋や古都を到着から出発までゆっくりと観光できる。
マイカーの預かりや、朝食後も布団を上げないサービスなども好評。
料理は、飛騨の旬の野菜と産地直送の海の幸を組み合わせた献立。献立は季節にこだわりひと月ごとに変わる。
本陣平野屋花兆庵/岐阜県高山市本町1-34/TEL:0577-34-1234 |
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東海
<岐阜県・下呂温泉> |
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水明館 |
ヘルスクラブで健康増進 |
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「すいめいヘルスクラブ」室内温泉プール |
岐阜県下呂温泉の飛騨川沿いに建つ温泉リゾート旅館、水明館(瀧康洋社長)。能舞台や横山大観ら日本画家の巨匠たちの作品が飾られた画廊、情緒ある日本庭園など風格が感じられる。
館内のスポーツ施設「すいめいヘルスクラブ」が厚生労働省の指定運動療法施設に認定され、6月から業務を開始した。
「すいめいヘルスクラブ」は、2005年に運動型健康増進施設に認定されており、今回ワンランク上の指定運動療法施設となった。指定運動療法施設では、医師の処方箋に基づいた運動療法を受けると、かかった費用が医療費控除の対象となる。対象は高血圧や糖尿病など生活習慣病患者。同施設の提携医師の診断を受け、交付された処方箋を同施設に提出。健康運動指導士が作成したプログラムに沿って、プールやジムで運動療法に取り組む。費用は、通常の医療費や入院費に合算でき、年間10万円を超えると控除の対象となる。
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運動療法の様子 |
運動療法料金は、一般利用者は2万円で10回利用がセット。すいめいヘルスクラブ会員は、Aチケット5千円(プールと温泉入浴)、Bチケット7500円(プール、アスレチックジムと温泉入浴)で、ともに10枚綴りを用意。すいめいヘルスクラブ会員は別途年会費1万円がかかる。
少子高齢化の中、健康への関心は高い。温泉とともに予防医療の貢献を目指す。
温泉は、3カ所の大浴場で湯巡りが楽しめる。日本三名泉である下呂温泉を心ゆくままに堪能できる。
山水閣の内風呂付き野天風呂、飛泉閣の展望大浴場、臨川閣では120平方メートルの檜の大浴場と、それぞれ趣のある浴場で楽しめる。飛泉閣と臨川閣の大浴場は、男女とも風呂の大きさは同じ。展望大浴場は24時間利用できるのも嬉しい。
山水閣、臨川閣、青嵐荘は全室、温泉を利用した内風呂が楽しめる。臨川閣、青嵐荘の浴槽は高野槙を使用。露天風呂付き客室もある。
水明館/岐阜県下呂市幸田1268/TEL:0576-25-2800 |
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東海
<岐阜県・飛騨高山温泉> |
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ひだホテルプラザ |
飛騨の家具を使った客室 |
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壺風呂 |
ひだホテルプラザ(井ノ下雄志社長)はミシュランガイド3つ星に輝いた観光地、飛騨高山のランドマークホテルといえる。古い街並みや高山陣屋などの主要スポットにも近く、観光にすこぶる便利だ。
源泉「飛天の湯」は市街地のなかでは豊富な湯量を誇る。ナトリウム塩化物泉は“美人の湯”として、特に女性客に喜ばれている。
喜多館9階には飛騨の山並みを一望できる展望風呂や露天風呂がある。さらに屋上には開放的なジャグジー風呂、壺風呂(陶器風呂)も。壺風呂は天然温泉をゆったりと独り占めできるとあって、宿泊客に人気だ。「特に冬の澄み切った夜空に輝く星空は至極の夜空」といい、贅沢な気分にさせてくれる。
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飛騨家具を用いた客室 |
東館地下1階は畳敷きのバリアフリー対応で、飛騨のおもてなしのなせる心遣いだ。
飛騨高山といえば「飛騨家具」でも有名で、そのブランド力は高い。日本国内では家具の五大産地(旭川、静岡、府中、大川、飛騨)があるとされる。
飛騨高山は昔から椅子などの脚物を作っていた。脚物は家具の中でも作るのが難しいとされ、高い技術が必要となる。飛騨高山の家具の質の高さはこうした裏付けがある。
ひだホテルプラザでは飛騨高山の家具を客室はもちろん、パブリックスペースの全ての家具に飛騨ブランドを用い、その良さを宿泊客にアピールしている。「地域に貢献したい」という姿勢の表れだ。
客室では市内の家具メーカーの家具調度品を贅沢に使っている。「100年かかって育ったものは、100年使えるものに」という理念で作られた本物の家具が宿泊客の心を癒す。
ひだホテルプラザ/岐阜県高山市花岡町2の60/TEL:0577-33-4600 |
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