'13『風呂じまんの宿』31軒 |
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<栃木県・鬼怒川温泉> |
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絶景の空中庭園露天風呂 |
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鶏頂山の眺めが自慢の空中庭園露天風呂 |
栃木県鬼怒川温泉のあさや(八木澤哲男社長)は、鬼怒川で最も高い場所に位置する空中庭園露天風呂をはじめ、さまざまなタイプの浴場を持つ。「子宝の湯」と名付けられた湯量豊富な自家源泉を所有。肌によいとされる効能豊かな湯が多くの人々に愛されている。
「秀峰館」屋上、鬼怒川の川面から80メートルの場所に位置する空中庭園露天風呂「昇龍の湯」は、周囲の山や渓谷を一望する絶景の湯。総檜造り舟形風呂、桶風呂、檜風呂、岩風呂、舟風呂と、タイプの違う五つの浴槽をそろえている。檜をふんだんに使った総檜造り舟形風呂は、空に浮かぶ船に乗ったような気分で湯浴みを楽しめる。岩風呂とともに鶏頂山の眺めが自慢。男女入れ替え制なので、全ての湯を体験できる。
秀峰館の大浴場は、窓を大きく取り、ゆったりとした開放感のある湯。バブルに包まれる半露天ジャグジー風呂も備えている。
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広々とした檜風呂 |
昨年3月にリニューアルされた八番館大浴場は男女それぞれ露天風呂が併設されている。また女性用にはシルキー風呂・ナノミストサウナも備えられ、美と癒やしにこだわった施設となっている。
貸し切り風呂「福満宝尽くし 吉祥打ち出の小槌の湯」は、「温泉に入って福を授かってもらいたい」と、振れば願いがかなうという打ち出の小槌をモチーフにしている。タイプの異なる四つの浴室を備える。50分4千円で、日帰り客も利用できる(別途日帰り入浴料が必要)。
192室の全客室にも天然温泉が引かれている。露天風呂付き客室も備え、館内で温泉ざんまいを楽しめる。
あさや/栃木県日光市鬼怒川温泉滝813/TEL:0288-77-1111 |
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<茨城県・五浦温泉> |
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本・別館が新しく |
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別館大観荘の「大観の湯」 |
岡倉天心が日本美術院を移した茨城県の五浦海岸。日本有数の景勝地として有名で、天心のまな弟子、横山大観が好んで描いた松と日の出と月のモデルとなった場所だ。
その五浦海岸に建つ五浦観光ホテルは、「和風の宿本館」と「別館大観荘」から成るが昨年、和風の宿本館と別館大観荘の「大観の湯」がリニューアルオープンした。
源泉の温度は本館が約77度、別館が71度と高温。いずれもナトリウム・カルシウム・塩化物泉で、神経痛、疲労回復、筋肉痛などに効能がある。
滝の流れる本館の庭園露天風呂「五浦の湯」と雄大な太平洋を眼下に一望できる別館の大観の湯は、源泉掛け流しで提供。宿泊者はどちらの風呂も楽しめる。湯上がり処やテラス、エステコーナーの充実も特徴だ。
料理は海の幸に定評がある。特に、冬のあんこう鍋(10—3月)はぜひ賞味したい絶品だ。冬の恒例、「あんこう吊し切りショー」は、11月1日から3月末まで行われる。
五浦観光ホテル/茨城県北茨城市大津町722/TEL:0293・46・1111 |
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<群馬県・水上温泉> |
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質と湯量の絶対に自信 |
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天煌の湯 |
群馬県の水上温泉、源泉湯の宿松乃井(戸澤千秋社長)は、自社所有の源泉が4本あり、源泉かけ流しで多くの利用客に愛されている。
温泉の質と湯量には絶対の自信を持っていることは、本物の温泉を意味する「生温泉」を商標登録していることからも分かる。源泉を空気に触れさせないため、湯殿の底から源泉を湧き上がらせる「湧湯」の方法でくみ上げている。
泉質は刺激が少なく肌にやさしいアルカリ単純泉。神経痛や筋肉痛、慢性消化器病、冷え症などさまざまな効能があり、湯治客にはうれしい。
男女別の露天風呂「天煌の湯」は、美しい日本庭園を間近に見ながら、ゆったりとした時間が流れていく。大浴場「雲水の湯」は24時間入浴可能。広々とした湯浴処で「麗人の湯」(女性用)「賢人の湯」(男性用)に分かれ、生温泉の質の高さを十分に堪能することができる。ミストサウナに加え、読書や昼寝ができるサウナルーム「ナッピングルーム」も設置し、温泉をさまざまな形で利用することができる。
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夢想の湯 |
貸し切り風呂も「蒼空の湯」「清雅の湯」「夢想の湯」と多彩にある。それぞれ浴槽は「ひば」「檜」「信楽焼」で、趣はそれぞれ全く異なる。時間があれば入浴し比べてみるのも面白いだろう。
松乃井には姉妹館2館があり、こちらも温泉が自慢だ。
メンテナンス休業中だった源泉湯の宿「かいり」(新潟県魚沼市)は11月、リニューアルオープンする。3本の源泉から「七福の湯」に注がれる。湯船につかると、じんわり体が温まり、湯ざわりも心地よい。
源泉湯の宿「紫翠亭」(群馬県沼田市)の源泉は「まったりとした肌さわり」の「美肌の湯」。その源泉を新鮮なまま、かけ流しで楽しめる。
源泉湯の宿 松乃井/群馬県利根郡みなかみ町湯原551/TEL:0278-72-3200 |
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<群馬県・薬師温泉> |
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歴史ある天然自噴温泉 |
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滝見乃湯、絶景の雪見風呂 |
「かやぶきの郷 薬師温泉 旅籠」(井上綱隆社長)は、草津温泉と四万温泉の間に位置する、旧草津街道沿いの一軒宿。かやぶき屋根の建物、3386点の古民具の展示など、まるで江戸時代にタイムスリップしたかのような感覚を味わえる。
湯は今から200余年前、寛政5年に旅の行者、温泉坊宥明が発見したといわれる。温度42.8度、中性低張性高温泉で、神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩など、さまざまな疾病に効果があるという。
旅館では、この歴史ある天然自噴温泉を掛け流しで利用している。
目の前を流れる温川(ぬるかわ)の滝を見ながら湯浴みができる絶景露天風呂「滝見乃湯」。冬は雪見、春夏は新緑、秋は紅葉と、四季折々に多彩な表情を見せる。夜はライトアップされ、より幻想的な雰囲気になる。
24時間入浴できる内湯の「薬師の湯」、天然の薬草を利用した薬湯を楽しめる「郷の湯」、ひのき風呂とジャグジーを備えた貸し切り風呂も体験したい。
かやぶきの郷 薬師温泉 旅籠/群馬県吾妻郡東吾妻町本宿3330の20/TEL:0279-69-2422 |
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<群馬県・草津温泉> |
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二つの源泉を掛け流し |
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情緒あふれる庭園風の露天風呂 |
群馬県草津温泉のホテル一井(市川捷次社長)は、温泉街のシンボル「湯畑」の目の前に位置する湯宿。江戸時代の創業から300余年。「一番井戸の一井」として長く人々に親しまれてきた。
湯は草津にある六つの源泉のうち二つを引いて、ぜいたくに掛け流しで利用している。
大浴場「石殿」に引くのは、湯畑のすぐ隣に湧く「湯畑前白旗源泉」。わずかに白く濁り、とろりとしてまろやかな感触が特徴だ。切り傷、やけど、慢性皮膚病など、さまざまな疾病に効果があるという。浴場はインド砂岩と御影石を使った総石造り。強酸性の湯に負けない素材を採用している。
露天風呂「石庭」は白根山の奥で湧出する「白根山万代鉱源泉」。透明でさらりとした感触で、なめると酸っぱい味がする。こちらも切り傷や糖尿病、高血圧など、さまざまな疾病に効くと評判だ。浴場は情緒あふれる庭園風の露天風呂。2種類の湯の泉質の違いを楽しみたい。
ホテル一井/群馬県吾妻郡草津町411/TEL:0279-88-0011 |
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<神奈川県・箱根湯本温泉> |
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渓流眼下に美肌の湯 |
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展望露天風呂 |
神奈川県箱根湯本温泉の箱根パークス吉野(西島庸吉社長)は、須雲川のせせらぎと湯坂山の彩に包まれた温泉宿。昭和26年の創業以来、その名(ラテン語の「PAX」=英語の「PEACE」)の通り、くつろぎとやすらぎを求める多くの宿泊客を迎えてきた。
館内の湯本1号泉や観音沢霊泉など3本の源泉からは、肌に優しく湯疲れしにくい特徴の湯があふれている。泉質はペーハー8.9のアルカリ性。皮脂を溶かし、角質を軟化させる効果を持つ“美肌の湯”だ。
展望露天風呂付き大浴場は、地上20メートルから眼下に須雲川の渓流を眺めて湯に浸かれる。
岩風呂付き大浴場は、目の前に広がる湯坂山の四季折々の姿を間近に、自然を肌で感じながら湯浴みを楽しめる。
この12月3日は、28年ぶりの大改装を経てリニューアルオープン。川沿いの半露天風呂付き客室を新設。最上階の「SPAゾーン」に貸し切り露天風呂を3室増設した。「源泉掛け流しの大浴場、露天風呂と合わせて、“ゆったり”とおくつろぎいただきたい」(同ホテル)。
箱根パークス吉野/神奈川県足柄下郡箱根町湯本茶屋139の5/TEL:0460-85-8111 |
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