'15『こだわりの宿』34軒 |
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北海道
<北海道・登別温泉> |
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祝いの宿 登別グランドホテル |
“特別な”プランが充実 |
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スイーツ工房 |
「祝いの宿 登別グランドホテル」(山内一博社長)は、誕生日、還暦、結婚記念日など、特別な日を特別な人と過ごすためのプランが充実している。「鯛の塩釜焼き」「豪華なお造り盛り合わせ」「三大蟹盛り合わせ」などの“ちょっとぜいたくな”お祝い料理を用意しているのがうれしい。
「登別の迎賓館」と呼ばれ、国内外から多くの賓客を迎えてきた同館だけに、料理メニューも和洋折衷のスタイルを守り続けている。
魚介類、野菜、肉、乳製品と、北海道ならではの食材、新鮮な素材にこだわり、熟練の料理人が匠の技で宿泊客の食膳に供する。
昨年7月、バイキング会場に「スイーツ工房」が完成。手作りのバームクーヘンを提供している。1本を1時間かけてじっくりと焼き上げ。しっとりふわふわの食感が人気だ。
祝いの宿登別グランドホテル/北海道登別市登別温泉町154/TEL:0143-84-2101 |
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東北
<秋田県・乳頭温泉郷> |
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鶴の湯温泉 |
三百八十余年の歴史 |
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鶴の湯温泉の露天風呂
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乳頭温泉郷の旅館8軒のうち、三百八十余年の歴史を持つ最古の温泉宿が鶴の湯温泉(佐藤和志社長)だ。
「鶴の湯」は、マタギ(猟師)の勘助が、傷ついた鶴が湯で傷を癒やしていた場面を見たことが名前の由来になっている。泉質の異なる4種類の源泉が湧き、効能も異なる珍しい温泉だ。
それぞれ、美人の湯「白湯」、子宝の湯「黒湯」、眼病に効く「中の湯」、打ち身や肩こりに効能がある「滝の湯」と名付けられている。白湯を源泉とした露天風呂もある。
料理は、鶴の湯でしか味わうことができない「山の芋鍋」が絶品。粘りの強い「山の芋」をすりおろし、みそ仕立ての鍋に入れると、餅のような弾力と食感が生まれる。乳頭山の自然の恵みを生かした山菜、岩魚料理も自慢の一つだ。
鶴の湯温泉/秋田県仙北市田沢湖田沢字先達沢国有林50/TEL:0187-46-2139 |
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東北
<岩手県・鶯宿温泉> |
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ホテル森の風 鶯宿 |
好評のガーデニング庭園 |
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川のせせらぎが心地よい |
秀峰岩手山が望める岩手県・鶯宿温泉のホテル森の風鶯宿(鈴木直一社長)。やさしいぬくもりのある温泉、地元ならではの食材を使って提供する料理など、館内での楽しみ方はさまざまだが、ひときわにぎわいを見せているのが、「フラワー&ガーデン森の風」だ。
同施設は昨年7月26日にオープンした。世界的なランドスケープアーティストである石原和幸氏と日本ハウスHDのコラボレーションによる日本最大級の本格的なガーデニング庭園で、旅館・ホテルでこれだけのスケールは珍しい。
約2万3千平方メートルの園内にはメインガーデン「森の渓谷」とコミュニティーガーデン「森の丘」がある。森の渓谷には花と緑に包まれた森の小路、数百種類の植物や渓谷の水の音、小鳥たちの鳴き声により四季の移り変わりを五感で感じられるメインスポットなどがある。
また、森の丘は「恋人の聖地」として認証されており、永遠の愛を誓うハピネススポットとして恋愛中のカップルなども訪れている。
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鶯宿の外観 |
宿泊客だけでなく、誰でも入園できる。「近隣・遠方を問わずたくさんのお客さまにご来場いただくことによって東北復興の礎の一つになれば」と期待を込める。
入園料は今の時期(4月11日〜9月4日)で中学生以上千円、小学生500円。日帰り入浴とランチ、入園券セットもあり、こちらは2700円となっている。午後5時からのガーデンイルミネーションも必見。33万球の電飾で彩られる夜の風景は幻想的な雰囲気に包まれる。毎週土曜日には花火の打ち上げもある。
7月にはホテル森の風4施設が第9回「キッズデザイン賞2015」を受賞。森の風グループの体験企画や施設が高く評価された。
ホテル森の風 鶯宿/岩手県岩手郡雫石町鶯宿10-64-1/TEL:019-695-3333 |
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東北
<宮城県・南三陸温泉> |
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南三陸ホテル観洋 |
志津川湾を一望 |
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まるで宙に浮かぶような絶景露天風呂 |
宮城・志津川湾に浮かぶ海の館、南三陸ホテル観洋(阿部泰浩社長)。太平洋を望む絶好のロケーションが魅力で、穏やかな海は宿泊客の心を癒やす。
志津川湾を一望できる大浴場と露天風呂が自慢で、特に露天風呂から望む朝日は格別。早起きするだけの価値はある。ウミネコたちが周遊する姿に、思わず笑みがこぼれる。
海のすぐ側にあるためか、塩水を感じさせるしょっぱいお湯で、「地下2千メートルから湧き出る深層天然温泉」という。
男湯の「磯の湯」、女湯の「浜の湯」は東館2階にあり、大浴場、露天風呂、サウナそれぞれから海が見える。南館4階にも大浴場(巨釜の湯、神割の湯)があり、充実した設備を誇る。温泉に入った後は観洋自慢の海の幸を堪能、言うことなし!
南三陸ホテル観洋/宮城県南三陸町黒崎99-17/TEL:0226-46-2442 |
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東北 <山形県・かみのやま温泉> |
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日本の宿 古窯 |
最高級ブランド牛を味わう |
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ブランド牛のすき焼き |
山形県かみのやま温泉の「日本の宿 古窯」(佐藤信幸社長)は、みちのく東北を代表する名旅館の一つ。
その名前は、敷地内から発掘された、今から約1300年前の奈良時代の窯跡に由来する。同館では素焼の皿に絵付けをしてもらう楽焼を宿泊客に楽しんでもらうほか、館内の回廊には各界の著名人の楽焼の作品を展示、訪れた人の目を楽しませている。約3300枚の中から約千枚を展示。石原裕次郎、美空ひばり、坂本九、岡本太郎と、昭和の歴史を彩った人々の作品はまさに古窯の歴史そのもの。「人柄や思想、哲学までうかがえる1枚の楽焼と、同じ宿でくつろぐひと時に思いを馳せながら、ゆったりとお過ごしいただきたい」。
施設、料理、サービスと、いずれもハイレベルにある中で、同館の料理は最高級のブランド牛、契約農家から直送される野菜など、“土の香りのする”地元の食材にこだわっている。
牛肉は純国産の地元ブランド、米沢牛または山形牛。同館の牛肉へのこだわりは、「全国屈指の牛肉を、最高においしいタイミングで食べていただきたい」と、昭和62年、経営者自らが市場に出向き、最高ランクのA5級の牛を一頭買いしたことに始まる。以来、この手法は今に受け継がれ、ステーキ、蒸ししゃぶ、朴葉焼きと、全ての部位に合わせた料理献立を考案。要望に合わせて宿泊客に提供している。古窯特製のごまだれで食すすき焼きは、特に賞味したい逸品だ。
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彩り20品 |
じゅんさい、だだちゃ豆、蛍いかと、その時期ならではの厳選素材20品を一つひとつ丁寧に盛り付けた「彩り20品」は、食べておいしく、眺めても楽しい自慢の懐石膳。
雄大な蔵王連峰を望む展望露天風呂では、きめ細かい肌をつくる良質の湯を楽しみたい。
日本の宿古窯/山形県上山市葉山5-20/TEL:023-672-5454 |
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東北
<山形県・天童温泉> |
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美味求真の宿 天童ホテル |
滝が流れる露天風呂 |
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リニューアルオープンした露天風呂 |
「美味求真の宿 天童ホテル」(押野宏社長)は、和洋中の本格料理の評判に加え、露天風呂、御食事処、ロビーラウンジの3施設を5月にリニューアルオープンし、好評を得ている。
露天風呂は湯船の前に広がる庭園から迫力ある滝が流れ落ちる。湯船自体も広くなり、滝の音を聞き、滝から吹き寄せる風を感じながら、癒しのひと時を過ごせる。
もちろん内湯の大浴場も広々。さらにアロマサウナを開設し、香りと蒸気を浴びせるロウリュウのサービスを開始した。
新設の御食事処「DINING椛」は会席料理をモダンな空間で提供。レストランウエディングにも利用できる。
ロビーラウンジは吹き抜けのスペースで庭園側のウッドデッキに新装した家具を配置し、より寛げる空間となっている。
美味求真の宿 天童ホテル/山形県天童市鎌田本町2-1-3/TEL:023-654-5511 |
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東北
<山形県・あつみ温泉> |
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萬国屋 |
館内で湯巡り楽しめる |
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秋の露天風呂 |
弘法大師が発見したという逸話があり、1千年にも及ぶ長い間、湯治場として栄えてきたあつみ温泉。切り傷、神経痛、リウマチ、婦人病などに効能がある。萬国屋(植田正男社長)は、心も体も癒やされるこの温泉を思う存分楽しめる宿だ。
大浴場は、大きな窓からの景色と源泉掛け流しの温泉が特徴の「桃源山水」、ミクロの気泡による刺激が心地よいシルクバス「楽山」、広々とした「楽水」の3種をそろえる。野趣あふれる庭園大露天風呂「桃里の湯」は、季節の香りを肌で感じながら源泉掛け流しの湯につかるというぜいたくさだ。いずれも時間帯での男女入れ替え制。「時間をずらして入れば、趣の異なる全ての風呂を満喫できる」と大滝春一総支配人。
源泉掛け流しの二つの貸し切り風呂は、プライベートな時を大切にする家族やカップルに人気だ。
萬国屋/山形県鶴岡市湯温海丁1/TEL:0235-43-3333 |
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東北
<福島県・高湯温泉> |
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旅館玉子湯 |
乳白色の天然硫黄泉 |
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秋の湯小屋「玉子湯」 |
古くから奥州三高湯に数えられる、福島県高湯温泉。それを代表するのが旅館玉子湯(後藤省一社長)だ。多量に湧き出す乳白色のお湯は、加水、加温を行わない源泉かけ流しの硫黄泉。
東北屈指の薬湯としても名高く、神経痛をはじめ諸病に悩む人々を癒やしてきた。このお湯に入ると、肌が玉子のように滑らかになることと、温泉のにおいがゆで玉子に似ていることからその名が付けられた。
広々とした庭園をそぞろ歩くと、趣のある茅葺きの湯小屋「玉子湯」が150年前の創業当時と変わらぬ姿で湯浴み客を迎える。湯小屋からさらに歩くと、女性専用の露天風呂、二つの野天岩風呂、足湯が点在する。春から夏は輝く緑、秋は紅葉、冬は降り積もる雪を楽しみながら思う存分、湯めぐりを楽しみたい。
旅館玉子湯/福島県福島市町庭坂字高湯7/TEL:024-591-1171 |
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東北
<福島県・土湯温泉> |
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風望天流 太子の湯 山水荘 |
滝を眺める展望大浴場 |
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大浴場「瀧の湯」 |
福島県土湯温泉の山水荘(渡邉和裕社長)は、荒川と二段の滝を眺める展望大浴場や野湯「太子の湯」、5カ所の貸し切り風呂を持つ温泉三昧の宿で、宿泊客の心と体を癒やす。
6階の展望大浴場「瀧の湯」からは、荒川とそれを取り巻く雄大な景勝を大パノラマで、湯船に浸かりながら存分に味わえる。
もう一つの展望大浴場「淵の湯」は旅館では珍しい2階建ての造りになっており、浅湯、深湯のさまざまな湯船を楽しめる。
3階には同温泉に伝説が残る聖徳太子の名を冠した露天風呂、太子の湯がある。荒川二段の滝が圧倒的な水量で流れ落ちる様はまさに絶景。今では珍しい男女混浴制をとっているが、女性専用の時間(午後7〜11時)も設けている。
風望天流 太子の湯山水荘/福島県福島市土湯温泉町字油畑55/TEL:024-595-2141 |
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東北
<福島県・磐梯熱海温泉> |
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四季彩一力 |
古木が息づく日本庭園 |
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春から夏の水月園 |
福島県磐梯熱海温泉の「四季彩一力」(小口憲太朗社長)は創業大正7年、およそ100年の歴史を持つ老舗旅館だ。約2千坪の日本庭園「水月園」は園内が美しく整備され、春夏秋冬、四季折々に違った表情を見せる。猪苗代湖から流れる五百川のせせらぎが庭園の池に回流。古木や草木が息づく庭の散策は、昭和天皇が行幸の際もかなりの時間を費やしたという。
全66室の客室全てから庭園を一望する。庭の中央には宿で最高の眺めを誇る貴賓室も備えている。
温泉は二つの源泉の統合泉を男女二つの大浴場と、それぞれに併設された庭園露天風呂に引く。源泉100%掛け流し、泉温37度の「ぬる湯」は美人の湯と人気だ。
料理は「全技連マイスター」の認定経験もある料理長が作り出す和食膳が人気。
四季彩一力/福島県郡山市熱海町熱海4の161/TEL:024-984-2115 |
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