'14『こだわりの宿』39軒 |
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北海道
<北海道・登別温泉> |
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祝いの宿 登別グランドホテル |
気品ある新洋室が登場 |
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優雅に過ごせるスイートルーム |
登別の迎賓館と称される祝いの宿登別グランドホテル(山内一博社長)は、昭和13年に海運会社が海外からの旅行者をもてなすために建てたヨーロッパムード漂う優美な宿。日本情緒あふれる庭園露天風呂や日本随一のドーム型ローマ風大浴場などでは登別の名湯が楽しめると評判だ。客室にもこだわりを見せる。今年5月には7階をリニューアルし、エグゼクティブフロアとしてオープンした。
新装した7階には3タイプのゆったりとした洋室を用意した。展望風呂付きスイートルーム2室、展望風呂付きツイン6室、ハリウッドツイン3室の全11室。
7階宿泊者専用のダイニング「華扇」も同時にオープンした。朝夕食とも北海道の厳選素材を使ったこだわりの料理を特別な空間で楽しむことができる。
祝いの宿登別グランドホテル/北海道登別市登別温泉町154/TEL:0143-84-2101 |
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東北
<秋田県・乳頭温泉郷> |
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鶴の湯温泉 |
三百八十余年の歴史 |
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鶴の湯温泉の露天風呂
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乳頭温泉郷の旅館8軒のうち、三百八十余年の歴史を持つ最古の温泉宿が鶴の湯温泉(佐藤和志社長)だ。
「鶴の湯」は、マタギ(猟師)の勘助が、傷ついた鶴が湯で傷を癒していた場面を見たことが名前の由来になっている。泉質の異なる4種類の源泉が湧き、効能も異なる珍しい温泉だ。
それぞれ、美人の湯「白湯」、子宝の湯「黒湯」、眼病に効く「中の湯」、打ち身や肩こりに効能がある「滝の湯」と名付けられている。白湯を源泉とした露天風呂もある。
料理は、鶴の湯でしか味わうことができない「山の芋鍋」が絶品。粘りの強い「山の芋」をすりおろし、みそ仕立ての鍋に入れると、餅のような弾力と食感が生まれる。乳頭山の自然の恵みを生かした山菜、岩魚料理も自慢の一つだ。
鶴の湯温泉/秋田県仙北市田沢湖田沢字先達沢国有林50/TEL:0187-46-2139 |
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東北
<岩手県・鶯宿温泉> |
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ホテル森の風 鶯宿 |
ガーデンビューが好評 |
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フラワー&ガーデン森の風 |
秀峰岩手山が望める岩手県・鶯宿温泉のホテル森の風鶯宿(鈴木直一社長)。この夏は、併設施設としてガーデンパーク「フラワー&ガーデン森の風」が待望のオープンを果たし、連日にぎわっている。
ホテルではガーデンビューの客室と夕朝食、さらにガーデン内レストランでの昼食をセットにした宿泊プランが好評だ。
露天風呂付き客室も人気だ。高級志向の個人客に対応し、エアウィーヴ製のマットレスを使用したベッドや、加湿空気清浄器、高級アメニティを置くなど備品をグレードアップしている。
ツインを基本とし、和室と洋室、和洋室をそろえた。客室の露天風呂も源泉掛け流しで、浴槽は檜製、陶器製、ツボ型の3種類を用意。坪庭と雄大な岩手の風景を楽しみながら、温泉を堪能できる。
ホテル森の風 鶯宿/岩手県岩手郡雫石町鶯宿10-64-1/TEL:019-695-3333 |
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東北
<宮城県・南三陸温泉> |
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南三陸ホテル観洋 |
志津川湾を一望 |
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まるで宙に浮かぶような絶景露天風呂 |
宮城・志津川湾に浮かぶ海の館、南三陸ホテル観洋(阿部泰浩社長)。太平洋を望む絶好のロケーションが魅力で、穏やかな海は宿泊客の心を癒す。
志津川湾を一望できる大浴場と露天風呂が自慢で、特に露天風呂から望む朝日は格別。早起きするだけの価値はある。カモメと一緒に入っている気分にさせ、思わず笑みがこぼれる。
海のすぐ側にあるためか、塩水を感じさせるしょっぱいお湯で、「地下2千メートルから湧き出る深層天然温泉」という。
男湯の「磯の湯」、女湯の「浜の湯」は2階にあり、大浴場、露天風呂、サウナそれぞれから海が見える。4階にも大浴場(巨釜の湯、神割の湯)があり、充実した設備を誇る。温泉に入った後は観洋自慢の海の幸を堪能、言うことなし!
南三陸ホテル観洋/宮城県南三陸町黒崎99-17/TEL:0226-46-2442 |
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東北 <山形県・かみのやま温泉> |
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日本の宿 古窯 |
みちのくの名旅館、絶景の湯 |
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8階展望大浴場 |
山形県かみのやま温泉の「日本の宿 古窯」(佐藤信幸社長)。みちのく屈指の名旅館は、敷地内で発掘された、今から約1300年前の奈良時代の窯跡にちなんでその名が付けられた。館内では素焼きの皿に絵付けをしてもらう楽焼を宿泊客らに楽しんでもらい、ギャラリーでは各界の著名人が描いた約3300枚の中から、約千枚の作品を展示している。石原裕次郎、美空ひばり、坂本九、岡本太郎など、その作品の数々は古窯の歴史そのもの。人柄や思想、哲学まで表現された、個性あふれる作品を見学したい。
温泉は「三大美人泉質」とうたわれる良質の湯で、泉質は「ナトリウム・カルシウム・塩化物・硫酸塩温泉」。温泉に含まれるメタケイ酸が肌の水分や脂を適度に保つほか、表皮細胞の角質化を促進し、しっとりとキメ細かい肌をつくってくれる。メタケイ酸は温泉千ミリリットルに対し、包含量50ミリグラム以上なら美肌に有効だとされているが、古窯の温泉は76ミリグラムと抜群に多い。
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露天風呂付き客室 |
浴場は1階の大浴場「紅花風呂」と8階の展望大浴場。紅花風呂は昔、山形の紅花が北前船で京都に運ばれた史実にならい、原型の10分の1サイズの北前船をヒノキで再現したもの。和の情緒があふれる趣のある風呂だ。ほかに高温サウナや、日常の自然環境ではほとんど体験できないマイナス5度近くの冷温サウナ「かまくらサウナ」がある。温泉入浴、冷温サウナ、高温サウナに繰り返し入ることで体の新陳代謝効果を得られるという。
一方、展望大浴場は、雄大な蔵王連峰と歌聖・斎藤茂吉のふるさと上山市街の景色を一望できる絶景の湯。夏は満天の星空、冬は連峰の雪景色と、季節によってさまざまな景色を楽しめる。
ほかに、3階の貸し切り風呂、2・4階の露天風呂付き客室と、温泉を楽しむ施設は枚挙にいとまがない。
日本の宿古窯/山形県上山市葉山5-20/TEL:023-672-5454 |
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東北
<山形県・天童温泉> |
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美味求真の宿 天童ホテル |
和洋中こだわりの味 |
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料理のイメージ |
「美味求真の宿 天童ホテル」(押野宏社長)では、日本料理、西洋料理、中国料理が堪能できる。それぞれ専門の料理人が腕をふるい、こだわりの料理が並ぶ。
和洋中それぞれに旬の味覚を盛り込み、アイデアの詰まった料理を提供。特選の山形牛、地元産の新鮮な野菜、甘味とほどよい粘り、白く輝く大きな粒が特徴の山形のブランド米「つや姫」など安心、安全を第一に上質な食材を使用。いも煮やさくらんぼ、秘伝豆など山形ならではの食も味わえる。食事は客室または個室の会食場で。
朝食バイキングは、和洋中40種以上に及ぶ品数の多さはもとより、作り立て、焼き立ての料理が好評。客前で焼いたステーキが朝から楽しめるほか、だし巻き玉子や季節の焼き物も評判。御飯もつや姫や玄米粥など数種類から選べる。
美味求真の宿 天童ホテル/山形県天童市鎌田本町2-1-3/TEL:023-654-5511 |
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東北
<山形県・蔵王温泉> |
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蔵王国際ホテル |
名湯「八右衛門の湯」 |
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硫黄泉100%かけ流しの天然温泉「八右衛門の湯」の内風呂 |
美しい蔵王の山並みの麓に位置する蔵王国際ホテル(伊藤八右衛門社長)。
自慢の温泉「八右衛門(はちえもん)の湯」は、乳白色の硫黄泉で源泉かけ流し。木のぬくもりを感じながらゆったりと過ごせる内風呂、石造りの浴槽に湯をたたえた露天風呂で構成されている。
内風呂は、全面ガラス張りで丸太の梁をむき出しにした構造。天井高は6.5メートルあり、開放感あふれた空間に仕上げた。間接照明が和の風情を醸し出し、硫黄の香りと木のぬくもりに包まれる。
露天風呂は、温度の違う二つの浴槽があり、雪化粧が美しい冬季も利用できる。
グループや家族連れには広さや眺望が異なる3種類の貸切風呂がお薦め。このうち「里の恵み湯」はバリアフリーで、お年寄りや足の悪い方も気軽に利用できる。
蔵王国際ホテル/山形県山形市蔵王温泉933/TEL:023-694-2111 |
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東北
<山形県・蔵王温泉> |
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タカミヤホテルグループ |
源泉掛け流しの湯を24時間 |
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風情豊かな格式 |
タカミヤホテルグループ(岡崎彌平治社長)は、山形県内で9軒の旅館・ホテルを経営する、創業298年の老舗。蔵王温泉では「深山荘高見屋」を中心に5軒。日本海側では湯野浜、あつみ両温泉で各1軒。さらに2012年春には小野川温泉(米沢市)に「湯杜 匠味庵 山川」をオープン。昨年から白布温泉(同)で「季味の宿 山の季」を経営している。
さらにこの10月には同県草薙温泉に「高見屋最上川別邸紅」がグランドオープン。グループ旅館で県内の湯巡りが楽しめる。
中核施設の深山荘高見屋は、蔵王温泉の中でも最も奥の高台に位置する。創業は江戸時代の享保元年(1716)。間もなく創業300年を迎えようという老舗だが、歴史の重みと和モダンの内装がうまくマッチし、館内に落ち着いた雰囲気をかもし出す。
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深山荘高見屋の露天桶風呂 |
湯は自家源泉の掛け流し。湯量豊富な蔵王の湯を新鮮なまま、24時間楽しめる。
本館1階の「長寿の湯」は、露天の桶風呂も備えた内湯。創業以来の昔ながらの木造の風呂は、湯治場としての風情を感じさせる。露天風呂付き客室を備えたスイート棟「離庵山水」にある「せせらぎの湯」も、石づくりの露天風呂や露天桶風呂、ひのき湯があり、風情がある。貸し切り風呂の露天「吉備多賀湯」と「山の慈(めぐ)み湯」も人気が高い。
グループ運営の蔵王温泉内の5軒の風呂を湯めぐり気分で無料で楽しめるのも、温泉好きにはたまらない。
同館の歴史の深さを知るには、「明治天皇行在所(あんざいしょ)」など、県内外の伝統ある家屋や土蔵5棟を蔵王の地に移築、復元した施設「童(わらべ)の里」もおすすめ。天皇家からの賜り物や江戸時代の藩主らが使った湯治具など、同館に代々伝わる品を展示しており、歴史、文化面での知的好奇心を満たしてくれる。
タカミヤホテルグループ/山形県山形市蔵王温泉54/TEL:023-694-9333 |
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東北
<山形県・あつみ温泉> |
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萬国屋 |
館内で湯巡り楽しめる |
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季節の香りを肌で感じられる庭園露天風呂 |
弘法大師が発見したという逸話があり、1千年にも及ぶ長い間、湯治場として栄えてきたあつみ温泉。切り傷、神経痛、リウマチ、婦人病などに効能がある。萬国屋(石田照雄社長)は、心も体も癒されるこの温泉を思う存分楽しめる宿だ。
大浴場は、大きな窓からの景色と源泉掛け流しの温泉が特徴の「桃源山水」、ミクロの気泡による刺激が心地よいシルクバス「楽山」、広々とした「楽水」の3種をそろえる。野趣あふれる庭園大露天風呂「桃里の湯」は、季節の香りを肌で感じながら源泉掛け流しの湯につかるという贅沢さだ。
いずれも時間帯での男女入れ替え制。「時間をずらして入れば、趣の異なるすべての風呂を満喫できる」と大滝春一総支配人。
源泉掛け流しの二つの貸切風呂は、プライベートな時を大切にする家族やカップルに人気だ。
萬国屋/山形県鶴岡市湯温海丁1/TEL:0235-43-3333 |
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東北
<福島県・高湯温泉> |
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旅館玉子湯 |
乳白色の天然硫黄泉 |
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秋の湯小屋「玉子湯」 |
古くから奥州三高湯に数えられる、福島県高湯温泉。それを代表するのが旅館玉子湯(後藤省一社長)だ。多量に湧き出す乳白色のお湯は、加水、加温を行わない源泉かけ流しの硫黄泉。
東北屈指の薬湯としても名高く、神経痛を始め諸病に悩む人々を癒してきた。このお湯に入ると、肌が玉子のように滑らかになることと、温泉のにおいがゆで玉子に似ていることからその名が付けられた。
広々とした庭園をそぞろ歩くと、趣のある茅葺きの湯小屋「玉子湯」が140年前の創業当時と変わらぬ姿で湯浴み客を迎える。湯小屋からさらに歩くと、二つの野天岩風呂、女性専用の露天風呂、足湯が点在する。春から夏は輝く緑、秋は紅葉、冬は降り積もる雪を楽しみながら思う存分、湯めぐりを楽しみたい。
旅館玉子湯/福島県福島市町庭坂字高湯7/TEL:024-591-1171 |
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東北
<福島県・土湯温泉> |
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風望天流 太子の湯山水荘 |
乳白色の天然硫黄泉 |
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太子の湯 |
福島県土湯温泉の山水荘(渡辺和裕社長)は、荒川と二段の滝を眺める展望大浴場や野湯「太子の湯」、5カ所の貸し切り風呂を持つ温泉三昧の宿で、宿泊客の心と体を癒やす。
6階の展望大浴場「瀧の湯」からは、荒川とそれを取り巻く雄大な景勝を大パノラマで、湯船に浸かりながら存分に味わえる。
もう一つの展望大浴場「淵の湯」は旅館では珍しい2階建ての造りになっており、浅湯、深湯のさまざまな湯船を楽しめる。
3階には同温泉に伝説が残る聖徳太子の名を冠した露天風呂、太子の湯がある。荒川二段の滝が圧倒的な水量で流れ落ちる様はまさに絶景。今では珍しい男女混浴制をとっているが、女性専用の時間(午後7〜11時)も設けている。
風望天流 太子の湯山水荘/福島県福島市土湯温泉町字油畑55/TEL:024-595-2141 |
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