'11『風呂じまんの宿』25軒 |
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東海
<静岡県・観音温泉> |
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モンド最高金賞の秘湯 |
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第3号源泉を活用した「観音プリンシプル」 |
「飲泉・自家源泉かけ流しの宿」観音温泉(鈴木和江社長)は、伊豆半島・奥下田の閑静な山間に位置する秘湯。昭和38年、先代社長が温泉掘削を始め、第1号の出湯とともに「観音像」を出土。観音温泉が産声をあげた。
泉質はpH9.5の強アルカリ性単純泉で、硬度が1にも満たない超軟水。肌をすべすべにする効果や、筋肉痛、腰痛、リウマチなど様々な疾病への効果で定評がある。
昭和54年に第2号源泉、平成20年には、第3号源泉が湧出。合計3本の自家源泉から毎分600リットルもの豊富な温泉が湧き出る。宿泊棟「ピグマリオン」「本館」「正運(せいうん)館」「離れ産土(うぶすな)亭」と、ふたつの温泉棟「大総檜風呂(ガラティア)」「観音プリンシプル」を擁し、すべて源泉かけ流しが自慢だ。
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観音プリンシプルの外観 |
特に、観音プリンシプルは昨年8月4日に新規開業。湧出以来、初めて使用する第3号源泉を活用し、敷地内の山林から伐採したひのき材を豊富に使用。ぜいたくな総ひのき造りだ。緑豊かな敷地内に「羽ばたく翼」をイメージした男女別2棟の館が建つ。時には「貸切風呂」「日帰り温泉」として利用可能だ。
「ピグマリオン」は18室すべてに部屋露天風呂、「本館」は展望露天風呂や足湯付きの客室を備える。「正運館」には庭園ひのき風呂、「離れ産土亭」には昔ながらの「ひょうたん風呂」や「乙女風呂」がある。ピグマリオン、本館、正運館の全室が源泉掛け流しの檜風呂付きとなっている。
また“飲む温泉”としても好評だ。人の血液は弱アルカリ性だが、現代人は肉や糖分のとり過ぎ、偏食などで酸性に偏る傾向がある。観音温泉を飲用することで体を弱アルカリ性に変え、体のバランスを整える効果が期待できるという。
100%観音温泉水を使用した「飲む温泉 観音温泉」は、国際食品コンテスト「モンドセレクション」で、09年、10年に金賞、11年には最高金賞と国際優秀品質賞を受賞している。
飲泉、自家源泉かけ流しの秘湯 観音温泉/静岡県下田市横川1092-1/TEL:0558-28-1234 |
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<岐阜県・下呂温泉> |
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名泉を3つの大浴場で |
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臨川閣「下留の湯」 |
岐阜県の下呂温泉は、江戸時代から湯治場として栄えた歴史ある温泉地で「日本三名泉」の一つ。泉質はアルカリ性単純泉。温泉街の中央を流れる飛騨川沿いに建つ水明館(瀧多賀男社長)は、3カ所の大浴場が自慢の同温泉を代表する温泉リゾート施設。敷地内にある山水閣、飛泉閣、臨川閣のそれぞれに大浴場があり、どの棟に宿泊しても3カ所とも利用できる。(展望大浴場のみ24時間利用可能)。
臨川閣の「下留の湯」は、天井、壁、柱まで檜にこだわったぜいたくな造り。木の香漂う浴場には、檜風呂をはじめ、高温浴槽、低温浴槽、サウナをそろえ多彩な湯浴みが楽しめる。窓の外には日本庭園が広がり四季が感じられる情緒ある空間だ。
飛泉閣9階の「展望大浴場」は、大きな窓から下呂温泉の街並みや飛騨の山々が一望できる。
山水閣にある野天風呂は、男性用「龍神の湯」、女性用「観音の湯」の2カ所。野趣あふれる岩風呂の風情を堪能できる。
水明館/岐阜県下呂市幸田1268/TEL:0576-25-2800 |
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<岐阜県・飛騨高山温泉> |
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車椅子でも入浴可能に |
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本陣大浴殿ジャグジー |
岐阜県飛騨高山の高山グリーンホテル(新谷尚樹社長)は、施設の真下からわき出す天然温泉を、多種多様な風呂で楽しめるお湯自慢の宿だ。
湯は北アルプスの雪どけ水が長い年月をかけて地中にしみ込み、ここ飛騨高山にわき出た。単純温泉(弱アルカリ性低張性低温泉)で、肌が滑らかになると言われる「美人の湯」。
「天領閣」1階の「本陣大浴殿」は、高い天井と広々とした湯船が特長の内湯。併設する庭園露天風呂は、大きな岩を配した岩風呂と総檜造りの樽形ジャグジーがある。夜間、庭園がライトアップされるので、時間により様々な雰囲気を楽しめる。
「和風本館」地下1階の「手長足長の湯」は、高山祭の屋台の彫刻「手長足長」をモチーフにした露天風呂を備える。足が不自由な人でも温泉を楽しめる車椅子入浴システムを全国に先駆けて導入した。
併設の「飛騨物産館」には、貸し切り露天風呂と足湯がある。宿泊客以外の人も利用できる。
高山グリーンホテル/岐阜県高山市西之一色町2-180/TEL:0577-33-5500 |
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<岐阜県・飛騨高山温泉> |
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独自の源泉で極上の癒し |
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北アルプスを望む「天望の湯」 |
ひだホテルプラザ(堀泰則社長)は、ミシュランガイド三つ星に輝いた観光地の飛騨高山の中心部に建つランドマークホテル。城下町の趣を残す古い街並みや日本で唯一郡代役所が残る屋敷「高山陣屋」などの主要スポットは徒歩圏内。
ホテルは3棟からなり、スタンダードからスーペリア、デラックスのカテゴリーごとにシングル、ツインや和洋室まで様々な旅のスタイルに応えている。
独自の源泉「飛天の湯」が08年に開湯。地下1千メートル付近から湧出したもので、湧出量は毎分406リットル。泉質はナトリウム塩化物泉。弱アルカリ性の泉質はお肌にも優しく美肌効果があり美人の湯とも言われ、心身ともに極上の癒しを感じられる。良質の温泉は、趣の違う2つの大浴場で楽しめる。
「天望の湯」は、喜多館屋上階である9階にあり、美しい乗鞍岳や北アルプスの山々やきらめく星空を望む、開放感あふれる空間。露天風呂やジャグジー風呂、壺風呂にミストサウナなど多彩な浴槽を楽しめる。
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和の趣「浮世風呂」
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「浮世風呂」は、東館地下1階。バリアフリー対応の大浴場で、利用客が万が一転倒してもショックを和らげるように畳敷きにしている。脱衣所と大浴場の間の段差を解消したスロープも設置。手すりとシャワーチェアも備え付けている。廊下や脱衣場などの壁面に浮世絵を配し和の趣を演出している。浴場の壁面は能登ヒバを用い、漆塗り仕上げが施されている。浴槽枠は桧を使用。
お食事処は、地産地消の会席料理を提供する和食レストラン「華茶屋匠茶屋」、本格フランス料理の「ボンジュール」、中国料理の「來來飯店」がそろう。高山ラーメンが食べられる居酒屋もある。
ホテル内には土産処の「ひだ小路」があり、特産のお漬け物「赤かぶ」が人気。
ひだホテルプラザ/岐阜県高山市花岡町2丁目60番地/TEL:0577-33-4600 |
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