'16『風呂じまんの宿』37軒 |
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東北
<岩手県・鴬宿温泉> |
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和風と洋風の大浴場 |
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和風風呂の空中露天風呂 |
ホテル森の風鶯宿(鈴木直一社長)は、本格的なガーデニング庭園「フラワー&ガーデン森の風」に隣接するスパリゾートホテルだ。岩手山、雫石盆地を望む露天風呂を備えた和風、洋風の大浴場があり、男女入れ替え制で源泉掛け流しの六つの湯巡りを楽しめる。
和風風呂、洋風風呂それぞれに空中露天風呂、半露天風呂、室内大浴場がある。和風風呂は、空中露天風呂から岩手山、姫神山を一望でき、室内大浴場にはドライサウナがある。洋風風呂は、空中露天風呂から雫石盆地の景色を見渡せ、室内大浴場は欧州の宮殿をモチーフにした優美なデザインとなっている。
貸切風呂は、浴槽がそれぞれ岩、檜、壺の3タイプを用意している。
客室数は計221室。源泉掛け流しの露天風呂付き客室は、貴賓室、特別室の4室と、「四季彩」の17室。四季彩は部屋タイプが7種で、露天風呂にリフターを付けたバリアフリーの客室もある。
ホテル森の風鶯宿/岩手県岩手郡雫石町鶯宿10-64-1/TEL:019-695-3333 |
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<岩手県・新鉛温泉> |
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三つの源泉、17の湯船 |
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川の湯「内湯」 |
岩手県新鉛温泉の「結びの宿 愛隣館」(清水隆太郎社長)は、花巻温泉郷の最も奥に位置する自然に抱かれた温泉宿だ。三つの源泉からこんこんとわき出る湯を、三つの大浴場の合計17の湯船で利用している。のれんの交換により、一晩の滞在で全てを体験できるのがうれしい。
大浴場「南部の湯」は熱湯、ぬる湯、古代檜風呂や岩露天風呂、立って入浴する名物の立湯露天風呂がある。広々とした浴場から庭園を眺めながらの入浴を楽しめる。
大浴場「森の湯」は内湯、シルクバスと、源泉100%掛け流しの信楽焼陶器風呂、立湯露天風呂がある。その名の通り、森の木々を眺めながらの湯浴みを楽しめる。
大浴場「川の湯」は、オープンドアの内湯、深さ90センチの腰掛湯、源泉100%掛け流しの信楽焼陶器風呂、岩露天風呂がある。豊沢川の景色を眺めながら温泉を満喫できる。
内湯と信楽焼の陶器風呂を楽しめる貸し切り風呂「ちゃっぷん」も人気だ。
結びの宿 愛隣館/岩手県花巻市鉛字西鉛23番地/TEL:0198-25-2341 |
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<岩手県・つなぎ温泉> |
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美しい湖望む「美人の湯」 |
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ひとりじめの湯「絹の湯」 |
御所湖畔に立地し、美しい湖と岩手山を望む眺望の良さで知られる盛岡・つなぎ温泉「ホテル紫苑」(菊地善雄社長)。
つなぎ温泉の歴史は平安時代にさかのぼる。平安末期の康平年間(1058~65)、源義家が有力豪族の安倍貞任を攻めた時(前九年の役)、本陣を「湯の館」(現在の岩手県盛岡市繋温泉〈つなぎ温泉〉南方の山麓)に置いた。
この時、義家は温泉が湧いているのを発見し、愛馬の傷を温泉の湯で洗うと治癒したため、義家も愛馬を穴の開いた石につないで入浴したと言われ、それ以来、繋温泉(つなぎ温泉)と呼ばれるようになったという。
紫苑の温泉は「美人の湯」として知られており、大浴場と絶景の露天風呂「ひとりじめの湯」、ラドン成分が高い源泉掛け流し湯の「南部曲り家の湯」がある。
「ひとりじめの湯」は、老廃物をミクロの泡で取り除き、肌をスベスベにするとともに、水の持つヒーリング効果と、浴槽から見渡せる四季の風景でリラックス効果を高める「絹の湯」、さらに、露天風呂からあふれ出す湯が、まるで御所湖へ流れ落ちていくような感覚が爽快な気分にさせる「檜の湯」からなる。
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南部曲り家の湯「赤松の湯」 |
「南部曲り家の湯」は、秘湯を思わせる内湯とライトアップによる幻想的な露天風呂を楽しめる。南部曲り家は、江戸時代に盛岡市周辺で見られる母屋と馬屋が一体となった住宅。古き良き南部曲り家の佇まいに「赤松の湯」「大岩の湯」、さらに貸し切りを含む3カ所の露天風呂が備わる。赤松の湯にはスチームサウナが併設され、疲労回復や健康増進の効果が高い。
近隣には、20種類の多種多様な風呂を備えた姉妹館「愛真館」があり、湯めぐりの楽しさも味わうことができる。
ホテル紫苑/岩手県盛岡市繋字湯の館74の2/TEL:019-689-2288 |
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<宮城県・松島温泉> |
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日本三景の絶景満喫 |
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ひとりじめの湯「絹の湯」 |
高台に位置し、客室から「日本三景」松島を望む小松館好風亭(小松浩一社長)は、その景色とともに天然温泉を満喫できる宿だ。
「太古天泉 松島温泉」と名が付いた湯は、「太古の地層で育まれた、さらさらとお肌にやさしい天然温泉」。泉質はアルカリ性単純温泉・低張性アルカリ高温泉。神経痛、筋肉痛、関節痛など、さまざまな疾病に効くという。
大浴場「みはらしの湯」と、併設する露天風呂「汐のころてん」で、日本三景の絶景を眺めながら湯あみを楽しめる。
さらに絶景を独り占めできる貸し切り露天風呂個室「離れ湯庵 潮彩の湯」と「立湯 朝日見の湯」、屋外の「お月見台 足湯」も体験したい施設だ。館名の通り、心地好い風を受けながら名湯を満喫できる。
天然温泉で体を温めたあとは冷たいシャーベットのサービスも。夕食は「和のフルコース」「炭火焼き」「お部屋食」の三つのプランから選べるのがうれしい。
小松館 好風亭/宮城県宮城郡松島町松島字仙随35の2/TEL:022-354-5065 |
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<宮城県・南三陸温泉> |
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眼前に広がる水平線 |
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海をのぞむ露天風呂 |
宮城県三陸海岸、志津川湾をのぞむ南三陸ホテル観洋(阿部泰浩社長)は広がる水平線を眼前に、温泉と露天風呂を楽しめる宿だ。特に、露天風呂からのぞむ朝日は格別。早起きするだけの価値はある。
広々とした四つの大浴場がある。男湯の「磯の湯」、女湯の「浜の湯」は東館2階にあり、大浴場、露天風呂、サウナそれぞれから海が見える。露天風呂は、女性側は洞窟をイメージ、男性側は緑と和の趣が融合した岩風呂。南館4階にも大浴場があり、充実した設備を誇る。
湯は地下2千メートルから湧き出る深層天然温泉だ。神経痛、筋肉痛、切り傷などに効くといわれる。
全国に魚を出荷する阿部長商店の経営だけに、新鮮な魚介類を存分に味わえる。同ホテルの女将・阿部憲子さんが提案した旬の食材を使った「南三陸キラキラ丼」は特に賞味したい逸品だ。
震災を風化させないための「語り部バス」も運行しており、多くの人から利用されている。
南三陸ホテル観洋/宮城県本吉郡南三陸町黒崎99の17/TEL:0226-46-2442 |
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<福島県・高湯温泉> |
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乳白色の天然硫黄泉 |
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湯小屋「玉子湯」の湯船 |
古くは奥州三高湯に数えられる、福島県・高湯温泉。それを代表するのが旅館玉子湯(後藤省一社長)だ。多量に湧き出す乳白色のお湯は、一切の加水、加温、消毒を行わない源泉かけ流しの硫黄泉。東北屈指の薬湯としても名高く、神経痛をはじめ諸病に悩む人々を癒やしてきた。
平成25年、その療養効果を科学的見地から検証する実証事業に取り組んだ。定期的な入浴前後の体温、血圧、採血による検査を行ったところ、基礎体温の上昇、血圧の正常値範囲内への改善、活性酸素の濃度の低減が見られ、病気を未然に防ぐ効果が期待できる結果となった。
広々とした庭園には、趣のある茅葺きの湯小屋「玉子湯」が150年前の創業当時と変わらぬ姿で湯浴み客を迎える。湯小屋からさらに歩くと、女性専用の露天風呂、二つの野天岩風呂、足湯が点在する。春から夏は輝く緑、秋は紅葉、冬は降り積もる雪を楽しみながら思う存分、湯めぐりを楽しみたい。
旅館玉子湯/福島県福島市町庭坂字高湯7/TEL:024-591-1171 |
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