'16『こだわりの宿』37軒 |
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甲信越
<新潟県・越後湯沢温泉> |
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ホテル双葉 |
7月、新客室オープン |
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新客室「しおざわ」 |
越後湯沢温泉の中でもひときわ高い丘の上に建つ「ホテル双葉」(小林庄一社長)。地域の伝統織物文化を継承する宿としてこの夏、魚沼の織物をテーマとした新客室「おぢや」「とおかまち」「しおざわ」をオープン。中には先代女将着用の着物も再生活用している。機能面では3、4階の客室の一部を和洋室タイプの部屋にリニューアル。また3階の食事処も椅子テーブルの個室ダイニングへと改装、より快適な施設になった。
また双葉の魅力は何といっても「二十八(ふたば)の湯」。「ぱぱらく」「ままらく」「山の湯」「里の湯」の4カ所の大浴場があり、多くの湯巡りができることからこの名が付いた。
リニューアルした食事処「万葉茶屋」に食事処「万葉の小径」や個室ダイニング「花暦」と合わせプライベート空間も展開し、料理長こだわりの料理を提供する。
ホテル双葉/新潟県南魚沼郡湯沢町大字湯沢419/TEL:025-784-3357 |
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甲信越
<山梨県・富士河口湖温泉郷> |
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若草の宿 丸栄 |
山と湖、360度の大パノラマ |
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見はらし露天風呂「富士の湯」 |
山梨県富士河口湖温泉郷の「若草の宿 丸栄」(渡辺洋社長)は、富士のふもと、河口湖のほとりに建つ、喧騒を離れた和の情緒あふれる宿。大半の客室が河口湖に面し、宿の屋上をまるごと開放した自慢の展望台からは富士山と河口湖が織りなす360度の自然の大パノラマを満喫できる。
また、見はらし露天風呂「富士の湯」と貸し切り展望風呂「芙蓉の湯」からも富士山の雄姿を心ゆくまで楽しめる。
桧の香芳しい見はらし露天風呂は富士山を目の前に望む「富士の湯」と、富士五湖唯一の島「うの島」を湛えた河口湖の情景が眼下に広がる「湖(うみ)の湯」の二つ。
「澄み渡る空に気高い姿を映す日本一の山、富士山。時の移ろいの中で刻一刻と表情を変える富士山の雄姿は、日本の心そのもの」。もう一方の湖の湯も、まるで湖と一体になったかのような浮舞台造りの湯船で心身ともにリラックスできる。
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見はらし露天風呂「湖(うみ)の湯」 |
さらに、大浴場「豪壮アルプスの湯」は、日本各地の銘石を集め、南アルプスの風景を一つの中庭として表現した伝統の岩風呂で、温泉ハーブ湯、スチームサウナ、高温サウナ等、設備も充実。
また、湯船から洗い場が見えないように配慮されたミストサウナ付き大浴場「若草の湯」は、特に女性客からの評価が高い。
富士山の天然水飲水所もあり、湯浴みでほてった体を名水が潤してくれる。
露天風呂、大浴場はすべて男女入れ替え制となっており、1泊で4カ所の湯処を満喫できる。
このほか、ユニバーサルデザインの和洋室、純和風特別階「野の花亭」をはじめ、露天風呂や展望風呂付きの客室を15室備え、好評を得ている。
温泉は硫酸塩・塩化物温泉。神経痛、うちみ、くじき、消化器病、肥満、美肌作用と、さまざまな疾病に効くといわれる。
若草の宿 丸栄/山梨県南都留郡富士河口湖町小立498/TEL:0555-72-1371 |
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甲信越
<新潟県・月岡温泉> |
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ホテル清風苑 |
美人の湯を心ゆくまで |
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殿の湯大岩露天風呂 |
新潟県月岡温泉の「ホテル清風苑」(樋口恵一会長)は、「美人になれる温泉」で知られる月岡の湯を心ゆくまで堪能できる宿だ。温泉は今年で開湯102年。ホテルは今年で開業88年と、温泉地の歴史とともに歩んできた。男女2カ所ずつ、合計4カ所の大浴場と三つのテレビ付き貸し切り風呂があり、浴槽の数は合わせて15個。多彩な六つの湯船がそろう露天風呂は嵯峨人形風のマスコット「6つ子のお湯かけ小僧」が置かれ、愛敬ある姿で湯浴み客を迎えている。またエステルームもあり、女性に人気で心身ともにリフレッシュできる。
人や環境への配慮にも取り組む宿で、部屋には国産無垢材の自然素材を使用。禁煙フロア・ルーム16室を備えている。「大型旅館でありながら、地産地消にこだわった夕食の部屋だし、若く元気なスタッフによるきめ細やかなおもてなしがお客さまから大変ご好評をいただいている」。
ロビーでは毎晩9時から、スタッフによる踊りなど、夜のにぎわいを演出している。
ホテル清風苑/新潟県新発田市月岡温泉278-2/TEL:0254-
32-2000 |
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甲信越
<山梨県・石和温泉> |
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華やぎの章 慶山 |
ステーキと旬彩懐石 |
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牛鉄板焼処「千」での食事風景 |
料理に定評のある華やぎの章慶山(千須和昌和社長)。2009年9月にステーキ懐石を提供する「牛鉄板焼処『千』」(カウンター12席)、10年3月に旬彩懐石の「客前割烹『昌』」(同8席)が相次いでオープン、真新しい施設での食事に宿泊客の評判は上々だ。
完全予約制。18〜19時半と20〜21時半の2部制を採っているため、ゆったりと落ち着いた雰囲気で料理を味わえる。
千ではシェフが目の前でもてなす甲州牛・甲州ワインビーフの鉄板焼きフルコースが、昌では板前が見事な腕前で魚を捌き、新鮮な刺身と熱々の天ぷらが楽しめる。
このほか、みのぶゆばをふんだんに使った「湯葉懐石」や野菜を中心に素材の効能を生かした慶山オリジナルの「薬膳料理」などもぜひ味わってほしい。
華やぎの章 慶山/山梨県笛吹市石和町市部822/TEL:055-262-2161 |
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甲信越
<山梨県・西山温泉> |
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慶雲館 |
世界で最も歴史ある旅館 |
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展望野天風呂「望渓の湯」 |
「全館源泉掛け流しの宿 西山温泉 慶雲館」(深澤雄二社長)は、今からおよそ1300年前の西暦705年創業。さまざまな部門の世界一を記録した「ギネス・ワールド・レコーズ」に、「世界で最も歴史ある旅館」として登録されている。現在の当主、深澤さんは52代目。歴史の重みを感じさせる宿だ。
温泉はこの地に流浪してきた都人の藤原真人が狩猟の途中に偶然発見。以来、現在まで枯れることなく湧き続け、武田信玄、徳川家康など多くの名将、文人がこの地を訪れ、湯に入ったと伝えられている。
自然湧出の源泉を4本持ち、泉質は含塩化土類芒硝泉(ナトリウム、カルシウム、硝酸塩、塩化物)。日本列島を横断するフォッサマグナの大地の裂け目から長年にわたり涵養されて湧出してくる名湯だ。
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創業1300年余の老舗 |
2006年には開湯1300年のアニバーサリー事業として、宿のすぐ隣で温泉掘削をしたところ、泉温52度、日本随一という毎分1600リットル以上の自噴泉を掘り当てた。
合計毎分2千リットル以上の源泉を、展望大浴場、野天風呂など6種類の浴場ほか、客室風呂、給湯、シャワーで使用。いずれも加温、加水をせずに使っている。ただ、限りある自然の恵みを無駄遣いすることなく、使用湯量は湧出量の4分の1程度にとどめている。
温泉施設は同館の顔といえる野天風呂「望渓の湯」「白鳳の湯」と最上階の展望風呂「桧香の湯」「石風の湯」。ほかに、二つの貸し切り露天風呂がある。
料理は山里の恵みを生かした体に優しい会席。山と川の幸をふんだんに使い、海のものは一切使っていない。料理長の佐藤眞司さんは平成26年3月、第27回全日本日本料理コンクール郷土料理部門で国土交通大臣賞を受賞した腕前。至高の逸品を味わってもらいたい。
慶雲館/山梨県南巨摩郡早川町西山温泉/TEL:0556-48-2111 |
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甲信越
<山梨県・富士河口湖温泉郷> |
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秀峰閣 湖月 |
四季折々の冨士を楽しむ |
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露天風呂から眺める富士山 |
古来より山岳信仰の対象として日本人の心のよりどころとなってきた富士山。ユネスコの世界文化遺産に登録され、その魅力は海外でも注目されている。山梨県・富士河口湖温泉郷の秀峰閣湖月(小佐野国博社長)は客室、大浴場など館内どこからでも富士の姿を眺められると評判の宿。
宿から一歩外に出れば湖畔の波打ち際。「湖面越しに眺める富士山は稜線がはっきりとし、麓まで分かる。形はほぼ左右対称。ここまで美しい富士はなかなかない」と宮下武常務。
夏の赤富士、秋は紅葉を添え、冬の雪山、春は桜と共に、と四季折々の趣を楽しめる。天候により富士山を視認できる確率は半々。「ご覧いただけたお客さまはその日とてもご機嫌です」と宮下常務。雨天のときは富士山の絵葉書を渡す。
秀峰閣 湖月/山梨県南都留郡富士河口湖町河口2312/TEL:0555-76-8888 |
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甲信越
<山梨県・富士河口湖温泉郷> |
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風のテラスKUKUNA |
旬と地元にこだわる |
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鉄板焼きレストラン「GEKKO」(月虹) |
全ての部屋から富士山と河口湖が一望できる眺望抜群の宿「風のテラスKUKUNA」(宮下明壽社長)。天空に浮かぶ露天風呂が自慢だが、料理もまたKUKUNAの自慢の一つだ。
旬の素材と地元食材にこだわったレストランが一昨年春、リニューアルオープンした。厳選された肉料理、新鮮な魚介類を楽しめる鉄板焼きレストラン「GEKKO」は「雰囲気が良く、とてもおいしい」と評判で、これを楽しみに来るお客さまも数多くいる。
和洋食のコラボのコース料理とサラダ、デザートなどのビュッフェの組み合わせが楽しめる、メインダイニングの「MOON BOW」も評価は高い。
進化するKUKUNAの魅力が一段とアップしている。
風のテラスKUKUNA/山梨県南都留郡富士河口湖町浅川70/TEL:0555-83-3333 |
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甲信越
<長野県・白樺リゾート池の平温泉> |
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白樺リゾート池の平ホテル |
シェフが目の前で調理 |
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世代を超えて人気のバイキング |
長野県茅野市の「白樺リゾート池の平ホテル」(矢島義擴社長)の夕食バイキングでは、和食、洋食、中華、エスニックの70種類のメニューを味わえる。シェフが目の前で調理してくれるオープンキッチンで料理を提供。子供から大人まで世代を超えて人気だ。
お勧めは、新鮮な食材を使った握りたての寿司、焼き立てのジューシーな牛ステーキ、旬の食材の揚げたての天ぷらなど。他にもズワイガニやデザート、ソフトクリームも思う存分楽しめる。
通年通して70種類の世界の料理を堪能できるが、さらに9月1日から11月30日までは和洋中の料理長がこだわって作り上げた逸品を一品選べる。和食は松茸の土瓶蒸し、洋食はフォアグラ丼、中華は海鮮蒸し特製ソース掛けなど、どれも通常のバイキングでは食べられないような料理だ。
白樺リゾート池の平ホテル/長野県茅野市北山白樺湖/TEL:0266-68-2100 |
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