'14『風呂じまんの宿』36軒 |
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<栃木県・鬼怒川温泉> |
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山と渓谷一望の絶景の湯 |
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貸切風呂・福満宝尽くし 吉祥打ち出の小槌の湯(隠笠) |
栃木県鬼怒川温泉のあさや(八木澤哲男社長)は、鬼怒川で最も高い場所に位置する空中庭園露天風呂をはじめ、さまざまなタイプの浴場を持つ宿で、「子宝の湯」と名付けられた湯量豊富な自家源泉を所有している。肌によいとされる効能豊かな湯が多くの人々に愛されている。
「秀峰館」屋上、鬼怒川の川面から80メートルの場所に位置する露天風呂は、周囲の山や渓谷を一望する絶景の湯。初夏には新緑、秋には紅葉、冬には雪景色と、季節ごとにさまざまな景色を楽しめる。2015年1月から改装工事が行われ、同5月1日にリニューアルオープン予定(2015年1月9日から4月30日まで工事のためクローズ)。
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八番館大浴場滝の湯 |
秀峰館の大浴場は、窓を大きく取り、ゆったりとした開放感のある湯。バブルに包まれる半露天ジャグジー風呂も備えている。
2012年3月にリニューアルされた八番館大浴場は男女それぞれ露天風呂が併設されており、眼下に流れる鬼怒川の自然がより心身をリラックスさせる。また女性用には超微細の粒子で肌や髪に潤いとツヤを与える「ナノミストサウナ」や「シルキー風呂」が備えられ、美と癒やしにこだわった施設となっている。
貸切風呂「福満宝尽くし 吉祥打ち出の小槌の湯」は、「温泉に入って福を授かってもらいたい」と、振れば願いが叶うという打ち出の小槌をモチーフにしている。タイプの異なる四つの浴室を備え、50分4千円で利用できる。
192室の全客室にも天然温泉が引かれている。ゆったりとプライベートな温泉を堪能できる露天風呂付き客室も備え、館内で温泉ざんまいを楽しめる。
あさや/栃木県日光市鬼怒川温泉滝813/TEL:0288-77-1111 |
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<茨城県・五浦温泉> |
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本館、別館が新しく |
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別館大観荘の「大観の湯」 |
岡倉天心が日本美術院を移した茨城県の五浦海岸。日本有数の景勝地として有名で、天心のまな弟子、横山大観が好んで描いた松と日の出と月のモデルとなった場所だ。
その五浦海岸に建つ五浦観光ホテルは、「和風の宿本館」と「別館大観荘」から成るが一昨年、和風の宿本館と別館大観荘の「大観の湯」がリニューアルオープンした。
源泉の温度は本館が約77度、別館が71度と高温。いずれもナトリウム・カルシウム・塩化物泉で、神経痛、疲労回復、筋肉痛などに効能がある。
滝の流れる本館の庭園露天風呂「五浦の湯」と雄大な太平洋を眼下に一望できる別館の大観の湯は、源泉掛け流しで提供。宿泊者はどちらの風呂も楽しめる。湯上がり処やテラス、エステコーナーの充実も特徴だ。
料理は海の幸に定評がある。特に、冬のあんこう鍋(10—3月)はぜひ賞味したい絶品だ。冬の恒例、「あんこう吊し切りショー」は、11月1日から3月29日までの金・土・日曜日に行われる。
五浦観光ホテル/茨城県北茨城市大津町722/TEL:0293・46・1111 |
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<群馬県・水上温泉> |
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浴場が全面リニューアル |
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蛍あかりの湯 |
群馬県の水上温泉、源泉湯の宿松乃井(戸澤千秋社長)。自社所有の源泉を4本保有、本物の温泉を意味する「生温泉」を商標登録していることからも、温泉の質や湯量に対する自信が表れている。
今年は浴場を全面リニューアル。露天風呂・大浴場「月あかりの湯」「蛍あかりの湯」「火あかりの湯」、貸切露天風呂「星空の湯」「カンテラの湯」が誕生した。
月あかりの湯は、松乃井の温泉の醍醐味である生温泉を存分に楽しめる。温泉の湯は空気に触れると酸化するので、できるだけ源泉を空気に触れさせないまま、湯殿の底から湧き上がらせる「湧湯」の方法でくみ上げている。温泉の素晴らしさを認識してほしいという、松乃井のおもてなしの心と自信を表している。
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カンテラの湯 |
蛍あかりの湯は、今回のリニューアルで新設した。松乃井の自慢の庭園に「小川」を造り、見え隠れする「蛍」をテーマにしている。本物の蛍が育って光を放つ時期と、蛍を模した照明で、淡いあかりと小川のせせらぎを楽しむことができる。もちろん加水なしの源泉掛け流しだ。
火あかりの湯は、美しい庭園風景を観賞できる。夜間は「たいまつ」をイメージした揺らめく火のような照明が周囲を暖かく照らす。
星空の湯も、リニューアルに合わせて新たに誕生した風呂。家族やグループなど親しい人だけで生温泉を堪能できる。カンテラの湯は、照明をカンテラ風にして幻想的な雰囲気に包まれながら入浴することができる。
全ての風呂とリラクゼーションルームは、新設した「めぐり湯回廊」でつながり、館内を経由しなくても回廊を通ってさまざまな風呂に足を運ぶことができるようになった。
源泉湯の宿 松乃井/群馬県利根郡みなかみ町湯原551/TEL:0278-72-3200 |
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<群馬県・草津温泉> |
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二つの源泉、掛け流し |
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万代の湯 |
草津温泉 望雲(黒岩裕喜男社長)は、二つの源泉から掛け流しにした六つの風呂、シャクナゲが美しい庭園が自慢。温泉街中心部の湯畑に近く、多くの文人に愛された宿で、温泉三昧のゆったりとした時間が過ごせる。
「遊山の湯」は、左右対称の二つの湯船に万代鉱源泉、西の河原源泉それぞれの湯が引かれ、湯の味わいを比べて楽しむことができる。内風呂のほかに露天風呂もある。
「万代の湯」は万代鉱源泉の湯で、内風呂に加え、庭園露天風呂がある。「西の湯」は西の河原源泉から湯を引いた内風呂と露天風呂「茶釜の湯」。
客室数は43室で、このうち4室は、源泉掛け流しの露天風呂付きの客室。滞在中、女性客は180種類の中から色浴衣を選ぶことができる(有料500円)。
10月24日にはエステルーム「癒し処『和み』」がオープンした。高品質のアロマオイルを使用し、ボディ、フェイシャルのケアが受けられる。
草津温泉 望雲/群馬県吾妻郡草津町433/TEL:0279-88-3251 |
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<群馬県・草津温泉> |
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二つの源泉を掛け流し |
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情緒あふれる庭園風の露天風呂 |
群馬県草津温泉のホテル一井(市川捷次社長)は、温泉街のシンボル「湯畑」の目の前に位置する湯宿。江戸時代の創業から300余年。「一番井戸の一井」として長く人々に親しまれてきた。
湯は草津にある六つの源泉のうち二つを引いて、ぜいたくに掛け流しで利用している。
大浴場「石殿」に引くのは、湯畑のすぐ隣に湧く「湯畑前白旗源泉」。わずかに白く濁り、とろりとしてまろやかな感触が特徴だ。切り傷、やけど、慢性皮膚病など、さまざまな疾病に効果があるという。浴場はインド砂岩と御影石を使った総石造り。強酸性の湯に負けない素材を採用している。
露天風呂「石庭」は白根山の奥で湧出する「白根山万代鉱源泉」。透明でさらりとした感触で、なめると酸っぱい味がする。こちらも切り傷や糖尿病、高血圧など、さまざまな疾病に効くと評判だ。浴場は情緒あふれる庭園風の露天風呂。2種類の湯の泉質の違いを楽しみたい。
ホテル一井/群馬県吾妻郡草津町411/TEL:0279-88-0011 |
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<群馬県・万座温泉> |
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乳白色の万座温泉 |
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極楽湯 |
標高1800メートルに湧出する「星とお友達になれる名泉」。日進舘(旧・万座温泉ホテル、大野克美社長)のキャッチフレーズだ。
上信越高原国立公園に位置する万座温泉は、1日6万キロリットルという豊富な湯量を誇り、27種類の湯質は万病に効くといわれる。「昔から、万座に行けば体がよくなるという信仰があり、全国から多くのお客さまが訪れている。長寿の温泉郷として有名」と同館の大野社長。「糖尿病が治る奇跡の温泉・万座」とのテーマでテレビ番組も放映され、話題になった。
8種類の天然温泉風呂を用意している。館内にいながらにして湯巡りが楽しめると評判だ。
木の趣ある六つの浴槽がある。「姥湯」は皮膚病、リウマチ、神経痛、外傷の後遺症などに効くといわれる。「さゝ湯」はこれに笹の葉を入れたもので、笹の持つ血液浄化作用、細胞活性化作用が期待できる。
「姥苦湯」は万座最古の温泉の王様と言われる湯。難病を治した人も数多く、福田元首相もこの湯のファンだったとか。
展望露天風呂「極楽の湯」は万座で最も景色のよい温泉と言われる。朝早く起きて日の出を見ながら入れば気分は爽快。神経性ストレスの解消に効果を発揮しそうだ。
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大浴場「長寿の湯」 |
同館の健康志向は料理にも。夕食は2008年12月からバイキングとなり、長生きの元といわれる食材(豆、ゴマ、わかめ、野菜、魚、シイタケ、芋)を多用。それぞれの頭文字を取った「まごわやさしいコーナー」もあり、たいへん好評だ。
館内では毎夜8時から、プロの歌手による歌とトークのショーを開催。出演する泉堅(いずみ・けん)さんは同ホテルのオーナーでもある。
天然温泉と抜群の自然環境、健康志向の料理、楽しい歌とトークショーで、旅人の寿命も10年は伸びるかも。
万座温泉 日進舘/群馬県吾妻郡嬬恋村万座温泉/TEL:0279-97-3131 |
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<神奈川県・箱根湯本温泉> |
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湯量豊富な名湯を満喫 |
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露天風呂を備えた「清流の湯」 |
9本の自家源泉を持ち、豊富な湯量を誇る神奈川県箱根湯本温泉のホテル河鹿荘(井島誠行社長)。展望抜群の「清流の湯」と川のせせらぎを感じる「早雲の湯」、二つの大浴場が好評だ。
清流の湯は6階の展望露天風呂。木目が美しいウッドテラスに4タイプの露天風呂を備えた「ほしみ四湯」や檜でできた樽型の「はなみの湯」などがある。2階の早雲の湯は、岩と檜の二つの露天風呂と内湯。内湯は幅が18メートルと広々とし、窓が大きくて明るい。
清流の湯と早雲の湯は男女入れ替え制で、1泊2日の滞在でも朝湯に入れば両方を堪能できる。
67の客室のうち15室が露天風呂付き。毎月献立を変える料理も自慢で、相模湾の旬の魚介を中心に逸品がそろう。自然豊かな立地だが、東京から新幹線で60分と交通の利便性もよい。
ホテル河鹿荘/神奈川県足柄下郡箱根町湯本688/TEL:0460-85-5561 |
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<神奈川県・箱根湯本温泉> |
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バリアフリーに新装 |
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バリアフリー対応の貸し切り露天風呂「雲」 |
神奈川県箱根湯本温泉の箱根パークス吉野(西島庸吉社長)は「うっとりゆったりしっかり」をコンセプトに昨年12月に西館をリニューアルオープンした。うっとりと良質の温泉に浸かり、ゆったりとした空間でくつろいでもらい、耐震工事を行ったしっかりとした館で安心して過ごしてもらいたいと願いを込めた。
中でも自慢は最上階に新設した三つの貸し切り露天風呂。それぞれ雰囲気の違う三つの風呂の一つ、ヒノキ風呂の「雲」はバリアフリー対応に設計した。
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最上階の露天風呂「桂の湯」 |
最上階には貸し切り露天風呂のほかにも、内湯や露天の大浴場を併設。どの風呂からも地上20メートルから眼下を流れる須雲川のせせらぎと一面に広がる湯坂山の四季折々の姿を楽しむことができる。
泉質は自家源泉や観音沢温泉など3本の源泉を合わせたpH8.9のアルカリ性。角質を軟化させる“美肌の湯”だ。
かつてバイキングの食事処だった最上階の270平方メートルのスペースをリラクゼーションスペースに改装。照明にこだわった落ち着いた空間に、カラフルな低反発クッションを点在させ、家族連れやカップルが湯上がりの身体を休められる癒やしのスペースを提供している。
1階のロビー横には明るく落ちついたテイストのライブラリーを新設。大人も楽しめる絵本や写真集、温かみの感じられる家具をそろえ、1人の時間もくつろいで過ごしてもらえるよう工夫した。
温泉半露天風呂付き和洋室2室をバリアフリー対応に改装。エントランスから洋室、トイレまでの段差をなくし、ベッドはローベットを採用した。
厨房付きダイニングもバリアフリーに対応。車椅子のままテーブルに着くことができ、相模湾の恵みを使ったできたての料理を賞味してもらう。
箱根パークス吉野/神奈川県足柄下郡箱根町湯本茶屋139の5/TEL:0460-85-8111 |
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