'10『風呂じまんの宿』23軒 |
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東北
<岩手県・鴬宿温泉> |
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岩手山望む空中露天 |
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空中露天風呂 |
岩手県鶯宿温泉のホテル森の風鶯宿(室田義男社長)は、秀峰岩手山を望む北東北屈指のスパリゾート。露天風呂から絶景を一望し、自然を満喫しながら温泉で心と体を癒やすことができる。
大浴場は洋風と和風の2種類がある。男女入れ替え制のため、1日の滞在でどちらの湯も満喫できる。
和風風呂は室内大浴場、半露天風呂、空中露天風呂の3種。空中露天風呂では岩手山の雄大な景色をさえぎるもののない広い視野で堪能できる。大浴場にはドライサウナもある。洋風風呂も室内大浴場、半露天風呂、空中露天風呂の3種を装備。空中露天風呂からは雄大な雫石盆地の景色を一望する。室内大浴場はヨーロッパの宮殿をモチーフとした優美なデザイン。
泉質は単純硫黄泉。冷え性、肩こりなど様々な病に効くと言われる。
同じ敷地には日帰り入浴施設「森のしずく」やウォーターパーク「けんじワールド」がある。
館内のおまつり広場では、同館スタッフによる太鼓や餅つきのショーを毎晩行っている。湯に浸かったあとはにぎやかなパフォーマンスで盛り上がりたい。
ホテル森の風鶯宿/岩手県岩手郡雫石町鶯宿10-64-1/TEL:019-695-3333 |
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<山形県・蔵王温泉> |
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源泉かけ流しの湯を24時間 |
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せせらぎの湯 |
日本武尊の東征に従った吉備多賀由により発見されたという蔵王(最上高湯)温泉は、日本最古の温泉地のひとつ。1日8700トンという豊富な湯量を誇り、湯治やスキー、蔵王名物の樹氷とお釜の観光に訪れる客で年中にぎわっている。今年で開湯1900年。年間を通じて様々なイベントが催されている(名湯名山開湯1900年・蔵王温泉観光協会HPhttp://www.zao-spa.or.jp/)。
深山荘高見屋(岡崎彌平治社長)は、蔵王温泉で5軒の宿泊施設を展開するタカミヤホテルグループの老舗旅館。創業は享保元年(1716)。温泉街の最も奥の高台にあり、当時と変わらない純和風のたたずまいをみせる。同館ではタイプの違う9つの風呂のすべてが源泉かけ流し。湯量が豊富で、24時間、いつでも入浴できるのが魅力だ。
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源泉かけ流し、創業以来こんこんとわき続ける「長寿の湯」 |
本館1階の「長寿の湯」は、創業当時を思わせる昔ながらの木造の内湯。「離庵山水」1階の「せせらぎの湯」も、石づくりの露天風呂や露天桶風呂、ひのき湯、足湯が独自の趣をかもし出す。
貸し切り風呂は、露天「吉備多賀湯」と「山の慈(めぐ)み湯」。泉質は「含硫化水素強酸性明ばん緑ばん泉」で、胃腸病、眼病、傷のほか、美肌効果もあると評判だ。特に女性客に喜ばれそう。
接客サービスにも力を入れている。岡崎純子女将は「いまの建物は294年目ですが、老舗旅館ならではの伝統を生かし、時代時代に合わせたおもてなしでお客さまをお迎えいたします」と話す。
「お客さまは大切な時間を当館でお過ごしいただくわけですから、心から寛いで、喜んでいただくために私たちは努めていかなければなりません。そんな精神を皆が忘れずに、徹底しています」。常連客の多さからも接客レベルの高さが垣間見られる。
深山荘高見屋/山形県山形市蔵王温泉54/TEL:023-694-3333 |
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<山形県・蔵王温泉> |
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総木造りの大浴場 |
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八右衛門の湯 |
蔵王国際ホテル(伊藤八右衛門社長)の自慢の一つが「八右衛門の湯」だ。代々引き継がれる八右衛門の名を付けたことからも、その自信のほどがうかがえる。
丸太の梁をむき出しにした総木造りの浴場は珍しい。天井高は最高で6.5メートル。開放感は格別だ。もちろん100%掛け流しの天然温泉。湯の花をかき混ぜると透明だった湯が乳白色になり、硫黄の香りと木の温もりに包まれる。
内湯に続く露天風呂は木々に囲まれた蔵王石造りの二つの浴槽で、冬期間も入浴可。いずれも湯量が豊富で、神経痛、関節痛、皮膚病などに効く。また、硫黄泉のため肌が滑らかになり、特に女性客に好評だ。
「八右衛門の湯」の奥には貸し切り風呂「山の恵み湯」「森の恵み湯」「里の恵み湯」があり、宿泊客は無料で利用できる(予約制)。「山」にはベビーベッドがあり、「里」はバリアフリー仕様となっている。
蔵王国際ホテル/山形県山形市蔵王温泉933/TEL:023-694-2111 |
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<山形県・蔵王温泉> |
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100%の源泉掛け流し |
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源泉玉子風呂 |
蔵王温泉街の一角にあるおおみや旅館(伊藤八右衛門社長)の温泉は、100%源泉掛け流しの天然温泉だ。24時間好きな時間に入浴できるので、温泉好きにはたまらない。
強酸性の湯は、特に皮膚病に効果がある一方、「肌を白く滑らかにするため『美肌の湯』として女性客にも人気」という。ピリピリ感もあるが、それがまた温泉に入っていることを実感させる。
「源泉玉子風呂」という名は浴槽の形が玉子形で、湯も乳白色なことから付けた。浴槽は内湯、露天風呂を含め5つあり、すべてを楽しんでもらおうと、時間帯で男女の入れ替えを行っている。
昨年5月には洗い場や脱衣場スペースを広げ、清潔でゆったりとした空間を提供できるようにした。
すぐ側に源泉があるため、「生まれたての湯が楽しめます」。湯の花舞う、源泉掛け流しの湯を贅沢に使った玉子風呂。これが目当ての宿泊客も少なくない。
おおみや旅館/山形県山形市蔵王温泉46/TEL:023-694-2112 |
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<福島県・高湯温泉> |
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140年続く萱ぶき湯小屋 |
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秋の「玉子湯」 |
福島県高湯温泉の旅館玉子湯(後藤省一社長)は、庭園内にある萱(かや)ぶきの湯小屋をはじめ、風呂の数が7種類と豊富。それぞれに趣ある天授霊泉の名湯と山々の自然が、訪れた人々に安らぎを与えてくれる。
萱ぶきの湯小屋は、同館の創業から140年余もそのままの形をとどめている。慶長年間、狩人により発見、放流されていた湯を、明治元年、庭坂村名主の後藤興次兵衛が仮小屋を作り、難病で悩む人々のために供したのが始まりと言われている。
わき出るお湯は硫黄泉。この湯に入ると肌が玉子のように滑らかになることと、温泉のにおいが玉子に似ていることからその名が付けられた。
湯は自然のままで水も熱も全く加えてない。源泉100%の掛け流し。
創業以来変わらぬ湯は、開放感のある野点岩風呂や、婦人専用露天風呂、内湯、足湯でも体感できる。
旅館玉子湯/福島県福島市町庭坂字高湯7/TEL:024-591-1171 |
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