大正浪漫の湯 |
浜名湖畔の温泉地、舘山寺(かんざんじ)温泉を代表する旅館が遠鉄グループのホテル九重(竹山英夫社長)だ。遊覧船、ロープウェイ、遊園地「パルパル」など周辺に多くの観光施設があり、観光の拠点として、また良質の温泉を楽しもうという客で年中にぎわっている。
温泉は同ホテルの敷地内、地下1850〓からわき出ている。「天然療養温泉」と呼ばれ、源泉の温度41・6度。泉質は「ナトリウム・カルシウム塩化物温泉(食塩泉)」で、神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動まひなどに効果があるといわれる。
「療養温泉」とは、「有効成分の基準をクリアして指定された『温泉』を、さらに厳しいふるいにかけて認定したものの呼称」で、医療的な効果が一層期待できるという。
館内の大浴場は2カ所(男女入れ替え制)。いずれもこの療養温泉を、加水せずに利用している。
いけす割烹「気水亭」 |
大浴場「遠州絵巻の湯」は、安藤広重の浮世絵の世界を繊細優美なガラス絵で表現した、純和風の空間。日本3大美林のひとつ「天竜杉」を使用した7つの内湯ほか、舟形のかけ流し露天風呂、鍾乳石の露天風呂を持つ。
大浴場「大正浪漫の湯」は、クラシカルモダンなステンドグラスを窓と天井に配した大正ロマン風のおしゃれな浴場。日本初という天然鉱石を使った風呂をはじめ、8つの内湯を持つ。
このほか貸し切りの個室風呂と露天風呂、足湯を備える。また、姉妹館の「遠鉄ホテルエンパイア」の「ダイダラボッチの湯」も、同ホテルの宿泊客は利用できる。
料理は浜名湖の新鮮な魚介類を中心に、「懐石の心」で提供する。いけす割烹、個室料亭、宴会場など、旅のスタイルに合わせて好みの会場を選べる。いけす割烹では、目の前の大きないけすからすくった季節の魚を活づくりで提供する料理が目玉だ。
□ホテル九重
静岡県浜松市西区舘山寺町1891
TEL053・487・2102
http://kokonoe.entetsu.co.jp/ |